千代の伝説を人形劇に 小学3年生が練習に熱 今月18日と11月に発表【長野県飯田市】
長野県飯田市千代小学校の3年生4人が、千代に伝わる話を題材にした人形劇「お香代・水神ものがたり」の練習に励んでいる。18日の参観日に合わせて開く交流会と、11月17日の千代地区文化祭の中で上演する。 「お香代~」は、千代を流れる米川のほとりにまつられている碑「お香代水神」の伝説に創作を加えた絵本を人形劇化した作品。千代の庄屋が出会った不思議な女の子「お香代」と降り続く大雨などを通して「自然の恵みと心の豊かさ」を伝えている。 4人が物語を気に入り、千代生まれの保護者も話の内容を知らないことから人形劇の題材に選び、市が講師として派遣した関島路乃さん(元人形劇団ひとみ座)から人形の作り方と演技を学んだ。 少人数だが、音響以外の上演に必要なことを児童だけでこなし、関島さんのアドバイスを意識しながら練習を重ね、見た人に感動や面白さが伝わるよう、声の大きさや口調、人形の動き、大道具の使い方に磨きをかけている。 10日の練習では担任から改善点を多く指摘されたものの、その場で修正すると、逆に担任にも拍子木の打ち方に注文を付け、正しい打ち方の手本も見せるなど、完成度の高い劇を上演することに意欲を燃やしている。 18日の交流会は午後2時55分から千代小体育館で開く。千代地区文化祭は千栄小体育館で開き、千代小3年生の上演は正午過ぎから。千栄小の3年生も人形劇を発表する。 子どもたちは「いい話をさらに面白くしたい」「見てくれる人たちに満足してもらいたい」と話し、来場を呼び掛けている。