「テレビや炊飯器もなく」 昭和にあこがれ…25歳の元アイドル 「美空ひばりさんが好き、昭和歌謡からは景気の良さを感じる」
2011年、ハロー!プロジェクトより「スマイレージ」(2014年「アンジュルム」に改名)のメンバーとしてデビューした田村芽実さん。2016年にアイドルグループを卒業し、現在は舞台を中心に活動。今秋からはNHK連続テレビ小説『おむすび』の出演も決まり、ますます注目を集めています。 【写真】古民家に住んでいた頃、壁には好きな昭和世代のスターたちが 25歳にして活動が多岐にわたる彼女は「美空ひばりさんが大好き」で、昭和や昔へのあこがれから驚きの生活も経験。あらためて芸能界入りのきっかけや現在の活動についてインタビューで聞きました。
テレビの雰囲気も今と全然違って…
――田村さんは美空ひばりさんがお好きだそうですね。 中学生の時に昔のテレビ番組を観てから、昭和歌謡全般がとても好きになりました。メロディや歌詞から、景気の良さを感じました。 テレビ番組の雰囲気も今とは全然違って、ドリフターズさんの番組では、舞台転換中にスター歌手の方がつなぎで歌われるなど、今だったらあり得ないことも! テレビを囲むお茶の間の雰囲気や、その盛り上がり方がエモいなと思いました。 ――あの時代へのあこがれがあるのですね。お一人で古民家に住まわれているとか? 先日引っ越してしまったのですが、2年半ほど古民家に住んでいました。いつかくるかもしれない結婚や育児の前に、一度自分の趣味の場所に住みたいと思ったんです。 テレビや炊飯器もなく、ご飯は土鍋で炊き、音楽はレコードやラジオで聴くという生活をしました。不便ではあるのですが楽しかったです。でも冬は寒く、夏は暑いし虫もすごくて、最終的にネズミが屋根裏に入ってきたりも(苦笑)。 ――それは大変ですね。 色々な意味で、言葉に表せないような経験になりました。私は自然や古いものが好きで、骨とう品や古着収集もしているのですが、もう気が済むまでやったので、今度は手放すという作業をできるようになってきました。 古民家での生活を極めたことで、「自分の趣味はこれぐらいなら楽しめるのだな」と分かり、今はマンションで暮らしています。