「予算に限りはあるし、優先度の順に」県の補助金を巡り“攻防” 富士山世界文化遺産の構成資産の建物工事 山梨
富士山世界文化遺産の構成資産でもある山梨県富士吉田市の文化財に対し、来年度、県が補助金を支出しないとされる問題です。 【写真を見る】「予算に限りはあるし、優先度の順に」県の補助金を巡り“攻防” 富士山世界文化遺産の構成資産の建物工事 山梨 地元の富士吉田市長が県に考え直すよう求めたのに対して長崎知事は「予算に限りがあり、緊急性で判断をしたい」という見解を示しました。 富士吉田市によりますと富士山世界文化遺産の構成資産で、国の重要文化財にも指定されている御師 旧外川家住宅と北口本宮冨士浅間神社に対して今年夏ごろ県が来年度の補助金を支出しない方針を示したということです。 御師 旧外川家住宅は国、県、市の補助金を活用し昨年度から3か年の耐震工事を行っていますが、今年度、県からの補助金は満額の10分の1の125万円でした。 また北口本宮冨士浅間神社では国、県、市の補助金を使う3か年の工事計画の初年度として、来年度、県からおよそ1200万円の補助金を見込んでいました。 富士吉田市 堀内茂市長: 「富士山の構成資産をしっかり維持していくことが何より大切。ぜひ再考を願いたいのが本音」 これに対して長崎知事は・・・・ 山梨県 長崎幸太郎知事: 「なんとかしたいのは山々ですが、予算に限りはあるし、優先度の順に対応していくしかない」 「来年度予算編成自体 始まっていませんので、ちょっと気が早いかな と思います」 なお、富士吉田市の教育委員会では事業を止めるわけにもいかず対応に苦慮しているとしています。
テレビ山梨