「いじめっ子は弱い者には強く出る」…悪役「ジャギ」に例えて漫画「北斗の拳」の武論尊さん講演
長野県佐久市出身で漫画「北斗の拳」の原作を手がけた武論尊(ぶろんそん)(本名・岡村善行)さん(76)が、長野市内で講演した。関東管区地区少年警察ボランティア連絡協議会の研修会に合わせ、中学時代の同級生との対談形式で「子どもたちに夢を」と題して講演。少年の非行防止などに取り組む少年警察ボランティア約80人が聞いた。 【写真と動画】新幹線駅にある「ジャギ」像
武論尊さんは、北斗の拳に登場する悪役「ジャギ」を例に挙げ、「コンプレックスの塊で、いじめっ子の権化のような存在。強い者には逆らわず、弱い者には強く出る」と解説。自身は漫画の道を歩む前、中学卒業後に7年間の自衛隊勤務も経験し、「上から締められて痛い目に遭ったやつほど、上級生になったら下級生をいじめる。妙な循環があり、繰り返される」と語った。
人気漫画を世に送り出してきたが、駆け出しの頃は「作文もできず、編集者に句読点の打ち方から学んだ」と振り返り、「俺の人生は出会いとか含めて全部運だね」と笑った。