住職手作りの「大わらじ」、今年は一回り大きく過去最大に 3カ月余りかけ完成
松本市女鳥羽の大安楽寺で年始恒例の「大わらじ」が完成した。はだしで乗って歩くと健康健脚などの御利益があるとされ、12、13日の「厄除(やくよけ)観音大祈禱会(きとうえ)」で本堂に置き、参拝者に歩いてもらう。 【写真】36年前(1989年)の大安楽寺の「大わらじ」
大わらじは、住職の三沢宥智(ゆうち)さんが毎年わらを手で編んで制作。昨年9月下旬から3カ月余りかけ、過去最大という長さ8メートル、幅3・6メートルの大わらじに仕上げた。三沢さんによると、同寺にあるはだしの仁王像のために信者が手作りしたのが始まり。「仁王様のような元気な姿にあやかりたい」と参拝者がはだしで乗るようになったという。半世紀以上前から三沢さんが手作りし、参拝者の増加に合わせてわらじも巨大化してきた。
大わらじに乗ると「穏やかになる」と三沢さんはにっこり。「自分や友達、世界の幸せにも深く思いを寄せてみてほしい」と話していた。