広島・森下、夏の甲子園後に予期せぬ出来事が…。
広島・森下 暢仁選手(大分商)が15日、マツダスタジアム内での契約更改に臨み、2000万円増の1億3000万円(推定)でサインした。さらに契約交渉の席で球団に将来的なメジャー挑戦の希望を伝えたことを明かした。 【動画】明治大当時の森下暢仁が語ったプロへの真っ直ぐな思い 昨秋に右肘の手術を受けた影響で開幕に間に合わなかったが、今季の投球回数は131回2/3。プロ4年目で初めて規定投球回数に届かなかった。それでも20試合に先発して9勝6敗、防御率3.01の成績だった。来年1月にはメジャーリーグ、タイガースに加入した前田 健太(PL学園)と合同自主トレを行う。 森下は2019年のドラフトで広島東洋カープから1位指名。さらに背番号は前田 健太選手の移籍後、空き番となっていた18番となった。 1年目の2020年に先発ローテーション入りを果たし、開幕3戦目のDeNA戦にプロ初登板初先発をし7回無失点の好投をした。自身2度目の登板となる中日戦では9回途中3失点の投球でプロ初勝利。さらに8月の阪神戦では被安打2、無四球、12奪三振の好投でプロ初完投勝利を挙げた。1年目は最終的に18試合に登板し、10勝3敗、防御率1.91、124奪三振で新人王に輝いた。 2年目、3年目も開幕ローテーション入りを果たし、3年目はリーグトップの27先発、リーキーイヤー以来の2ケタ勝利を記録した。さらにその年の契約更改では1億1000万円(推定)でサインをし、4年目での1億円突破は球団史上最速となった。 『高校野球ドットコム』では森下投手が大学3年時にインタビューを行った。高校時代から大学3年生時までどのように練習してきたのか、再構成して掲載したい。 <インタビュー初掲2018年10月30日> **********
冬のトレーニングを経て球速140キロ越え
小学3年で野球を始め、小5の頃から投手としてもプレーするようになった森下投手。だが、中学時代にヒジの不安があった影響で大分商(大分)には投手兼野手として入部。2年生まではサード、ショート、外野手などのポジションもこなしていたという。 「高校に入った頃は身長が小さくて、球速も130キロに届かず。その後も投手としての練習はあまりやっていなくて、試合が近くなってきたらシートノックの時に30~50球ほど投げるくらいでした」。 それでも水球部と合同で行う水泳トレーニングや、10mほどの丸太を抱えて塁間を走る冬のトレーニングなどで体を鍛え、身長が伸びてくると共に球速もアップ。高2の5月には140キロを超え、3年春には最速で148キロまで到達した。