2024年度【後期高齢者の保険料負担アップへ】年金収入がいくらあれば対象になる?
2024年4月から後期高齢者の保険料負担が増額となります。 では、具体的にいくら保険料が増額となるのでしょうか。また、保険料増額は全員が対象なのでしょうか。 【保険料の一覧表】後期高齢者保険料が「上がる人・上がらない人」年収いくらから? 本記事では、後期高齢者の保険料負担が増える背景や対象となる人、収入別にみた具体的な保険料などを紹介するので参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
2024年度から後期高齢者の保険料負担がアップ
2024年4月から75歳以上を対象とした後期高齢者の保険料負担が増額となります。 保険料引き上げの主な理由は、子育て支援の充実化を目的とした出産育児一時金引き上げ分の補填、現役世代の負担上昇の抑制などです。 いままで現役世代に多く負担がいっていたことを考慮した改定となります。
年金収入がいくらあれば保険料が上がるのか
2024年4月から後期高齢者の保険料負担が増額となりますが、75歳以上の全ての人の保険料が増額となる訳ではありません。収入が一定水準以上の人が対象です。 具体的には、年金収入153万円相当超の人が今回の改定で保険料が増額となります。また、年金収入211万円相当以下の人は2024年度のみ本改訂による保険料の引き上げはおこなわれません。 保険料増額と同時に保険料上限の引き上げもおこなわれ、2024年度の保険料上限は73万円(改正前の予定では67万円)、2025年度の保険料上限は80万円となります。
保険料はどれくらい引き上げられるのか
後期高齢者の保険料負担が増額となる収入の目安を確認しましたが、具体的にいくら保険料が引き上げられるのでしょうか。 厚生労働省 保険局「医療保険制度改革について」によると、収入別にみた後期高齢者保険料は以下のとおりです。 ●【収入別】後期高齢者保険料 【年収80万円】 ・改正前保険料(2024/5年度):月額1260円 ・改正後保険料(2024年度):月額1260円 ・改正後保険料(2025年度):月額1260円 【年収200万円】 ・改正前保険料(2024/5年度):月額7230円 ・改正後保険料(2024年度):月額7230円 ・改正後保険料(2025年度):月額7560円 【年収400万円】 ・改正前保険料(2024/5年度):月額1万8110円 ・改正後保険料(2024年度):月額1万9270円 ・改正後保険料(2025年度):月額1万9270円 【年収1100万円】 ・改正前保険料(2024/5年度):月額5万5830円 ・改正後保険料(2024年度):月額6万830円 ・改正後保険料(2025年度):月額6万6670円 年金収入80万円であれば、本改正による保険料増額はないため特に保険料の変更はありません。年金収入200万円の人は、2025年度より改定の影響を受けて保険料が増額となります。 また、年金収入400万円の人は2024年度より保険料が増額となります。改正前と比べて月額1160円の増額です。年間にすると1万3920円にもなるため、決して無視できない金額です。