「廃絶やり遂げる礎に」 被団協のノーベル平和賞で決意 反核9の日座り込み 長崎
核兵器廃絶などを訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。被爆者の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」へのノーベル平和賞授与が先月発表されたことを受け、参加した被爆者らは「共に喜び、廃絶をやり遂げる礎にしたい」と決意した。 長崎の被爆者4団体の一つ、県平和運動センター被爆連の川野浩一議長(84)は、被団協の受賞について「世界全体が核兵器廃絶に向かっていると捉えたい」と強調。座り込みで使う横断幕のスローガン「核と人類は共存できない!」などを読み上げ「私たちの運動も評価された。元気を出して、自信を持って活動しよう」と呼びかけた。 この日は休日のため、核廃絶署名運動に取り組む中高生8人も参加。「被団協の後を追って核兵器が早くなくなるよう力を尽くしたい」「被爆者の活動や思いを途絶えることなく世界に広めることが廃絶への第一歩」などとスピーチした。 同センターなどが主催し通算504回目。80人余りが参加した。