札幌戦に向けて調整する柴崎（右は知念）

　鹿島のMF柴崎岳（32）が6日のホーム札幌戦で今季リーグ戦で初先発することが濃厚となった。この日の戦術練習でボランチの位置に入り、MF知念慶（29）とコンビを組んだ。 　日本代表MF佐野海舟（23）が先月30日の神戸戦を最後にドイツ1部マインツに完全移籍。前半戦の好調を支えた知念と佐野のダブルボランチについて「守備面の貢献度が非常に高く、チームも助けられていた」と言う。「入る人間が代われば、変化は与えようとしなくても変化するもの。個性は各々違うので、そういったものをどれぐらいチームに落とし込んでいけるのか」と柴崎。海外挑戦する佐野に対しては「応援したい気持ちと、もちろん戦力として欠けるのは痛いという両方がある」とし、「海舟には頑張ってほしいと思うし、いなくなった後のチームづくりを引き続きチーム全員でやっていくべきだと思う」と言葉に力を込めた。 　2位につけるチームは、神戸戦で12試合ぶりの黒星を喫した。直近4試合は未勝利で、首位・町田との勝ち点差は5。これ以上の足踏みできない。キャンプ中の負傷で出遅れ、5月に戦列復帰した主将は「勝てていない状況が続いている中、カシマスタジアムでもう一度勢いを取り戻すために重要な一戦になる。どういった結果を自分たちが勝ち取るかでシーズンを大きく左右する。ベストを尽くしてプレーしたい」と静かに闘志を燃やした。