「めちゃめちゃ好きだった人に作った歌」がヒット 高校同級生バンド『Fish and Lips』【バイラルアーティスト】
■1stシングル『会いたくなったら』がSNSで話題に サブスクで140万回再生
――ヒット曲『会いたくなったら』はどう制作されたのですか? 西村:その時にめちゃめちゃ好きだった人に作った歌です。素直にまっすぐ詞を作ろうと思って作りましたね。だから若いなって思います。全然、まだまだなんですけどね。弾き語りでまず作ったんですけど、20分くらいで作業が終わって、作り終わったときはぜんぜんヒットするとか思ってなかった。(歌詞の)LINEかなんかで教えてよみたいな表現ってなんか恥ずかし味のあるほどにまっすぐな歌詞だなって思っていて、そういうのってフィシュリにしかやれないんじゃないかなって思います。 ――サブスクで100万回再生を突破したときの気持ちを教えてください。 西村:もうなにがなんだか。その100万人をここに呼び寄せたいです。どのくらいの人が聴いているのかなって。そこまで広まると思ってなかったし、衝撃的というか。 岩本:実際に学校の友達とか、近所の人も知っているぐらい広まってくれていて、すごいうれしく思っています。 西村:埼玉・鳩ヶ谷のラーメン屋さんに行ったんですけど、そこで「あれ? Fish and Lipsの」って話しかけてもらって、えー! 知っているんだって思って、素直にいいなって思いました。ラーメンがおいしくなりましたね(笑)
■コロナ禍での高校生活・バンド活動 「制限されてきた青春を否定したくない」
――コロナ禍で過ごした高校生活に対しての苦悩はありましたか? 西村:めちゃめちゃありましたね。『青春ロックを歌って』っていう1曲があるんですけど、その歌はすごく、「なにくそっ!」みたいな思いがギュッとなった曲になっていると思います。“マスク”という表現があったり、制限されてきた青春を否定したくないなって思ったので、制限があっても素晴らしい青春だったなって思えるような曲になっていますね。 ――高校とバンド活動の両立は大変でしたか? 岩田:大変でした。(3人が同じ)軽音部のバンドじゃなくて、軽音部の大会とかライブに出られなかったので、自分たちでライブハウスに声かけてもらって出させてもらうのを繰り返しやっていた感じだった。それと、学校の部活でまた違うことをやらなきゃいけなくて結構大変だったなと思います。 岩本:それこそ僕の場合は吹奏楽部だったので、吹奏楽部のコンサートがあって、その次の日に(バンドの)ライブがあって、バイトもあって。色んなことが重なって大変な時期もありました。 西村:卒業したのでよかったです。