KTMデューク30周年の節目に新型続々、190PS新旗艦と250 デュークが国内導入
シート高を下げ、パワーアップも果たした250デューク
LC4cと名付けられた新設計の249 cc水冷単気筒は、従来のDOHC4バルブに対し、あえてSOHC4バルブを採用。軽量コンパクト化を追求している。なお390DUKEはDOHC、海外で発表された125はSOHCだ。 加えて、電子制御スロットルや新設計ギヤボックスなどを採用し、最高出力は30→31PSに、最大トルクは2.45→2.54kg-mにアップした。390が採用する走行モードやローンチコントロールは250ではオミットされている。 フレームも新設計だ。スチール製トレリスのメインフレームにアルミダイキャスト製サブフレームを組み合わせた2ピース構造を採用。新しいトリプルクランプとオフセットの見直しで、より優れたコントロール性と安定感のあるハンドリングを狙った。 リヤショックはセンター配置から車体右側にオフセット。これによりシート高が830→800mmにダウンしたのは朗報だ。また、エアクリボックスの大型化が可能になり、燃料タンク容量も13.4→15Lに増大した。 サスペンションはWP製で、φ43mmのAPEXビッグピストン倒立フォークとイニシャル調整可能なAPEXエマルジョンショックを採用。ホイールは新設計の軽量タイプだ。 なお、従来型の車重は半乾燥で152kgだったが、新型は装備重量で167kg。燃料タンク容量15Lを引くと車重はほぼ同じと考えられる。 さらにメーターを5インチの角型液晶タイプに刷新。390がカラー液晶なのに対し、250がモノクロ液晶なのは先代と同様だ。新たにスマホ接続機能が追加され、左手元のスイッチで様々な操作ができる。
990と125の登場は確実か、さらに隠しダマも出てくる?
これで2024年型デュークの国内仕様は、1390、390、250の3車が登場。さらにデューク30周年を記念して、どんな新型が登場するのだろうか? まず、既に海外で発表された990デュークや125デュークが国内で登場される可能性は高い。990デュークは、890デュークの後継車。従来の899cc並列2気筒エンジンを947ccに拡大し、級STD比で7PS増を果たした。 フレームは新作で、剛性をアップしつつ、スイングアームの剛性を落として後輪のトラクション性能を向上。車重は半乾燥で179kgと軽量だ。 125デュークはスモールデュークシリーズの末弟で、新型390/250譲りのシャーシを踏襲。鋼管トレリス+アルミサブフレームと右マウントのリヤショックによりシート高は830→800mmにダウン。サスは250と同様のWP製だ。 エンジンもやはり新設計でDOHC→SOHCとし、電制スロットルとスリッパークラッチを獲得した。メーターは250がモノクロ液晶なのに対し、カラー液晶だ。 さらにデューク30周年を記念した隠しダマが存在する可能性も? デュークイヤーの2024年、今後の動向に注目したい!