ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』『エル・スール』2024年2月2日より再上映決定
ビクトル・エリセ監督による31年ぶりの新作『瞳をとじて』の公開を記念して、『ミツバチのささやき』と『エル・スール』を再上映する「『瞳をとじて』公開記念ビクトル・エリセ 特別上映」が、2024年2月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開されることが決定した。 【写真】再上映が待ちきれない……ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』場面カット 『瞳をとじて』は、現在83歳のエリセ監督が、第76回カンヌ国際映画祭のカンヌプレミア部門にて発表した31年ぶりの長編新作。元映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、2人の記憶をめぐる人生と映画の物語を描いたヒューマンミステリーだ。 エリセ監督の記念すべき長編デビュー作である『ミツバチのささやき』は、日本では1985年に六本木のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て、当時のミニシアターブームを牽引した1本としても知られる作品。撮影当時5歳のアナ・トレントがアイコン的人気を博し、多くの観客が心を奪われ社会現象にもなった。今もなお多くの映画人、映画ファンのオールタイムベストに選ばれ、愛され続けている。 同時に公開されるのは、当時世界的には1973年公開の『ミツバチのささやき』から10年後の1983年に発表された長編2作目となる『エル・スール』。本作も世界的に高い評価を得た作品として知られ、2024年1月14日まで神奈川・鎌倉市川喜多映画記念館で開催されている是枝裕和監督の特別展「映画監督・是枝裕和のまなざし」にて、“是枝監督が影響を受けた映画“の1本として選出されおり、多くの作家や監督に愛されている。 『エル・スール』が再上映で全国を回るのは約7年ぶりとなる。
リアルサウンド編集部