色紙にメッセージを記したヤクルト・石川

　◇セ・リーグ　ヤクルト5―3広島（2024年10月2日　神宮） 　ヤクルト・石川雅規投手（44）がスポニチ本紙を通じて、現役引退した青木宣親外野手（42）に惜別のメッセージを送った。2学年下の青木とは公私ともに付き合いは深く、長く投打の柱としてチームを支えてきた。この日は7回2死二、三塁から3番手で登板。打者3人に投げ、前の投手が残した2走者は還されたものの2安打無失点で、降板時にはマウンド付近で熱い抱擁を交わした。 　ノリ、21年間お疲れさまでした。引退すると聞いた時はやっぱり寂しかった。可愛い後輩だけど、僕のお手本でした。満足している姿を見たことがないし、1本のヒットにここまで執念を燃やす選手に出会ったことはない。現状に満足せず、常に新しいものを取り入れようとする姿勢を常に参考にしてきました。トレーニングについても多くのことを学ばせてもらいました。 　故郷の秋田で行われた19年6月の巨人戦。先発で負け投手になって、ホテルの部屋に閉じこもっていると、「石川さんメシ行きましょう！」と誘ってくれた。僕の地元なのにお店を調べてくれて、2人でおでんをつついてお酒を飲みながらいろいろ話したね。いつも僕の尻を叩いて励ましてくれて「まだこれからだよ！」「大丈夫だから！」という言葉に何度救われたことか。 　メジャー時代もいつもスワローズのことを気にかけてくれたね。向こうでたくさん苦労もした分、さらに格好良くなって帰ってきた。復帰後は大事なポイントで選手を集めてミーティングを開くなど、プレーも言動も含めてリーダーシップを発揮してまとめていたのが印象に残っています。だから、ノリの周りには常に人が集まるし、笑顔がいっぱいだったんだと思います。 　これからはノリにしかできないことをたくさんやってほしい。唯一無二の経験を多くの人に伝えてください。僕たちはスワローズに育ててもらいました。強いスワローズを目指してまたともに頑張れる日が来れば最高です。マウンドから見る中堅・青木は最高に似合っているし、格好良かった。ノリ、やっぱり寂しいよ。でも今まで本当にありがとう！（東京ヤクルトスワローズ投手）