4年で再上場、エキサイトが狙う「新規事業工房」への変貌
西條 晋一(さいじょう・しんいち)/1973年徳島県生まれ。1996年早稲田大学法学部卒、伊藤忠商事入社。2000年サイバーエージェントへ移籍、2008年専務取締役COO。その後独立し、ベンチャーキャピタルの共同創業を経て、2018年にXTechを設立。同年、現在のエキサイトホールディングスを設立・社長に就任し、実質的に個人でエキサイトをTOB(撮影:風間仁一郎)
2023年4月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場を果たしたエキサイトホールディングス(5571)。電話占いなどのカウンセリングとネットメディア運営、通信サービスの3事業が収益柱だ。また、経営管理やマーケティングのSaaSをはじめ、新規事業にも積極的に取り組む。1997年の創業後、ポータルサイト「エキサイト」を擁して成長するも、インターネットサービス間の競争が激化。広告宣伝費もかさみ、2016年3月期から3期連続で営業赤字を垂れ流していたエキサイトに対し、2018年に実質的な個人でのTOB(株式公開買い付け)を仕掛けたのが西條晋一社長だ。2018年11月の上場廃止から、なぜ4年強で黒字転換・再上場を実現できたのか。サイバーエージェント(4751)でCOO(最高執行責任者)の経験もある西條社長に、これまでの経緯や現状への課題意識を聞いた。
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森田 宗一郎