「16×18」が頭の中で解ける “小学生向け”暗算ドリルが大人にウケる理由
■記者が実際に体験 解いて味わった“爽快感”
実際に解けるようになると、どんな感覚を覚えるのか? それを検証するため、解き方を知らない記者5人にドリルを抜粋したものを配布。実際に解いてもらうと、以下の結果が出ました。 ●記者の年齢/文系or理系/算数は得意or苦手/習得までにかかった時間 記者A 24歳/文系/計算に苦手意識あり/約13分 記者B 21歳/文系/大の算数・数字嫌い/約30分 記者C 24歳/文系/センター数IIで20点レベル/約8分 記者D 39歳/文系/算数は苦手/約15分 記者E 47歳/理系/算数は得意/約7分 文系・理系にかかわらず、7~30分ほどで「11×11」から「19×19」が暗算できるようになる“おみやげ算”を習得。記者Aは「暗算できている自分に少し感動」、30代後半の記者Dは「スラスラとける爽快感がとても気持ちよかった」、3人の子どもがいる記者Eは「小学5年生の子どもの前で披露したら、“すごい”と言ってくれた」と回答しました。 一方で、算数がアレルギーレベルで嫌いだという記者Bからは「繰り返したり、たまに見返したりしないと(やり方を)忘れてしまう気もする」といった意見も出ました。
■ドリル最大の特徴が“大人の自己肯定感”のポイント
編集の吉田さんにこのドリルの最大の特徴を聞くと、“大人の自己肯定感”につながる理由が浮かび上がりました。 吉田:かなり“スモールステップ”、段階を踏んで解説しているところが特徴的なのかなと思っています。“わからない”があると(子どもたちは)本当につらい。1個つまずくと「算数が嫌だな」と思ったり、「計算が嫌いだな」と思っちゃうことも考えられる。ずっと「できる、できる、できる…」が積み重ねられる構成がすごくよかったんじゃないかなと。“スモールステップ”は子どももなんですけど、大人も(解けて)うれしい。自分もできるようになるうれしさがあったのかなと。
吉田:あと最後に「認定書」がついているんですけど、「100点とれてすごいね」という言い方ではなくて、「ここまで全部やれたあなたがすごい」、“やり抜いた”ことを褒めてという(内容)。ずっと褒めてもらえるうれしさがあるところが、(大人にも)広がった要因なんじゃないかと分析しています。