尾上右近『連獅子』で初共演の小学6年・尾上眞秀を絶賛も…はにかみ屋に見えて、大人を翻弄する裏の顔が!?
尾上右近さんの自主公演『第八回「研の會」』が、8月31日、9月1日に大阪・国立文楽劇場、9月4日、5日に東京・浅草公会堂で開催されます。 【写真15枚】尾上右近との取材に終始はにかみながらも真摯に対応する尾上眞秀 そこで上演される「連獅子」は、親獅子と仔獅子が豪快な毛振りを披露するクライマックスが有名で、これまで四たび、仔獅子を演じてきた右近さんが初めて親獅子に扮することも話題です。 仔獅子を演じるのは、現在小学6年生の次世代スター・尾上眞秀(まほろ)さん。 今回、そんな二人にインタビュー。歌舞伎界をけん引する実力派にして、情熱的な右近さんと、はにかみ屋に見えて実はいたずらっ子!?な眞秀さんに、稽古場での様子や歌舞伎にかける思いを聞きました。
<尾上右近×尾上眞秀 対談>
――眞秀さんが現在、小学6年生ということで、右近さんはその年齢をどんなふうに過ごしていましたか? 右近:ちょうど『尾上右近』の襲名を控えていた時期ですね。歌舞伎に対して「本気で向き合わなければ」と決意を抱くと同時に、本気で取り組むからこその楽しさを感じるようになっていました。 そんな年齢で眞秀は今回、『連獅子』に出演することになり、『連獅子』というとどうしても毛振りの印象が強くあると思いますが、実は前半の舞踊のほうが大変で、体力も必要。 かなり大変だと思いますが、そこに取り組むことで「歌舞伎って面白いんだ、踊りって楽しいんだ」と感じてもらいたいです。 ――稽古で指導を受けている最中だと思いますが、右近さんはどんな方ですか? ですか? 眞秀:踊りが上手くて、気を使ってくれます。 ――どんなふうに気を使ってくださるんですか? 眞秀:踊りのときに、僕ができないことがあったら細かく教えてくれます。 ――眞秀さんの踊りはどうですか? 右近:野球をやっているから運動神経がとてもよく、踊りもある意味、運動神経が重要ですので、センスのよさが非常に伝わってきます。 技術や能力ももちろんですが、それ以上に眞秀のまっすぐさが僕は大好きで、「歌舞伎が好き、仔獅子を踊ろう」という純粋な気持ちがすごく嬉しいし、大事にしてほしいところです。 そのうえで、よりお客様に喜んでいただくために、親獅子として眞秀を導いてあげたいです。 ――眞秀さんは野球をやっているんですね。 眞秀:はい。ポジションはキャッチャーとサードで、たまにクローザーでピッチャーもやっています。 右近:眞秀のInstagramでカッコいいピッチングフォームが見られますよ。僕もあの画像は気に入りです。 ――好きなチームや選手はいますか? 眞秀:福岡ソフトバンクホークスのファンで、今は試合に出ていませんがギータ(柳田悠岐選手)が好きです。