奈良2区・高市早苗氏、10選確実も 万歳せず硬い表情で決意表明
衆院選奈良2区は、自民党前職の高市早苗氏（63）が圧倒的な知名度を武器に10選を確実にした。9月に行われた総裁選の決選投票では、わずかの差で石破茂首相に敗れたものの、党内で強い存在感を示した。選挙期間中は各地で応援演説したためほとんど地元入りできなかったが、「日本列島を、強く豊かに」と訴え、幅広い層の支持を集めた。 奈良県斑鳩町の選挙事務所では、支持者らが集まる中、当選確実の一報が入ると、祝福ムードに包まれた。事務所に姿を見せた高市氏は、自民の苦戦が伝えられる中、硬い表情で壇上に立った。本人は万歳せず、党関係者や県内の首長らが万歳して祝福。高市氏は「訴えてきた政策を一つでも実現できるように精いっぱい働かせていただく」とあいさつした。 公示日に選挙事務所で第一声をあげた高市氏は、総合的な国力の強化が必要として、外交力や防衛力、経済力、情報力などを挙げ、「すべての世代が安心して生きていける社会、日本をつくりましょう」と訴えた。この後、地元以外の各地を飛び回ったが、陣営関係者がきめ細かく選挙区を回り、候補者不在ながら盤石の選挙戦を展開した。
