深川麻衣と若葉竜也が絶望の表情に 『嗤う蟲』新場面写真&“村の掟”公開
1月24日に公開される深川麻衣主演のヴィレッジスリラー映画『嗤う蟲』の場面写真と、舞台となる麻宮村に存在する“掟”が公開された。 【写真】部屋で何かに驚きの表情を向ける杏奈(深川麻衣) 本作は、日本各地で起きた村八分事件をもとに実際に存在する“村の掟”の数々をリアルに描き、現代日本に隠されている“村社会”の実態を暴くヴィレッジスリラー。 監督を務めるのは、『アルプススタンドのはしの方』で第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞した城定秀夫。脚本は城定に加え、『許された子どもたち』『ミスミソウ』『先生を流産させる会』の内藤瑛亮が手がけた。 主演の深川と共演の若葉竜也は、スローライフを夢見て田舎へ移住してきた夫婦・杏奈と輝道を演じる。そのほか、松浦祐也、片岡礼子、中山功太、杉田かおる、田口トモロヲらが共演に名を連ねた。 杏奈(深川麻衣)と輝道(若葉竜也)は麻宮村に移住し、おせっかいな村人たちに囲まれ戸惑いながらも新鮮な田舎暮らしを楽しんでいたが、村には「ムラの行事には必ず参加しましょう」「お酒は勧められたら必ず飲みましょう」「×××のおすそ分けは必ず食べましょう」「作物や×××は皆で協力して作りましょう」「子どもはムラの×××です。若者は積極的に子作りに励みましょう」「×××は決して覗いてはいけません」「掟を守らない人は、×××にしましょう」という、守らなければならない古の“掟”があった。“×××”に入るものとは一体何なのか。杏奈と輝道は平和に暮らすことができるのか。 この掟について城定監督は、「麻宮村の中では、風習という意識がないくらい昔から行っている当たり前のことなんです。主人公たちはそれを知らないから困惑する。自治会長の田久保は『やんなくてもいいよ』と言うけれど、それが輝道には少しずつプレッシャーになっていく。そういう人間の心理がリアルな感じがするんです」と語っている。 また、念願の田舎暮らしを始めた杏奈と輝道が、夢と現実の差に思わず絶望の表情をみせる様子を写した場面写真も公開された。期待に胸を膨らませながら田舎に引っ越してきた2人は、家の前に咲いているどこにでもあるような植物にすら心を躍らせ笑顔で見入る。しかしその後自治会長・田久保の家に招かれ何か驚いた表情を見せたあたりから、その笑顔は次第に曇っていく。深刻な顔で考え込む輝道の横顔に無表情で食事をしたり不安そうに赤ちゃんを抱えたりどこか暗い杏奈、さらには片手を拘束され力なく座り込む場面は、麻宮村で恐ろしい事態が起こることを予感させる。
リアルサウンド編集部