主力大量流出の影響なし シュツットガルトが今季もブンデスリーガで上位争いに加わりそうな勢い
リーグ戦2連勝で復調傾向
シュツットガルトは、昨季ブンデスリーガでは優勝したレヴァークーゼンに次ぐ2位でシーズンを終えるという躍進を遂げたが、それによってオフシーズン中にエースストライカーのセール・ギラシ、守備の要であるヴァルデマール・アントンと伊藤洋輝をボルシア・ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれてしまった。 [映像]ブンデスリーガ第4節 シュツットガルト対ボルシア・ドルトムント ハイライト そのため、シュツットガルトの戦力低下と今季の苦戦を予想する識者は多く、実際にブンデスリーガでは開幕から2試合連続で未勝利となっていた。 しかし、第3節ボルシアMG戦に3-1で勝って今季初勝利をあげると、そこから中3日で迎えた17日(現地時間)のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループフェーズ第1節レアル・マドリード戦では最終的に1-3で敗れたものの、一時はデニス・ウンダブのゴールで同点に追いつくなど最後まで前回大会王者を相手に健闘。そして22日にはギラシとアントンを引き抜いたドルトムントを相手に5-1で大勝し、強さを見せつけた。 このシュツットガルトの好調は、左利きの長身センターバックのジェフ・シャボー、アウクスブルクから獲得したフォワードのエルメディン・デミロヴィッチの新戦力2人が移籍した伊藤とギラシの穴を埋める以上の活躍を見せていることに加えて、昨季急成長を遂げたデニス・ウンダブやアタカン・カラソルが調子を上げてきていることが要因として挙げられている。 彼ら以外にもチェイス・アンリをはじめとした将来性のある20歳前後の若手選手がチームには多く在籍していて、現在の良い流れを持続させることができれば勢いに乗って加速度的に強くなっていく可能性がある。 昨季の2位フィニッシュは決して偶然ではなく、今季のシュツットガルトはバイエルンやレヴァークーゼンとともに間違いなく優勝争いに加わって来るだろう。
構成/ザ・ワールド編集部