江原啓之「“言葉ケチ”にならないように」会社の体制に不満があり転職を決意した相談者へのアドバイスとは?
スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。 今回の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。 【写真を見る】左から江原啓之、奥迫協子
<リスナーからの相談>
私は会社の体制に不満があり、そのことを上司に伝えてはいたのですが、改善する気配がなかったので、会社に期待することはやめて、同時に不満を漏らすことも止めました。 最近は、「不満はあるか?」と聞かれても、「特にありません」と答えていました。そして、裏で転職活動をし、退社の意思を伝えたところ、上司や同僚から「嘘つき」というレッテルを貼られました。確かに不満はないと嘘をついたので当然ですが、常に不満タラタラだったら良かったのか、そうすることで何か変わったのかと疑問に思います。 文句を口にすると職場の雰囲気も悪くなるので、何も言わないほうが良いと思っていました。この場合、嘘をつかなかったほうが良かったのでしょうか。
<江原からの回答>
江原:会社に不満があり伝えていたものの、改善される気配がなかったため転職の道を選ばれたのですね。良い会社なら「何か対策ができるかもね」「時間をかけて改善しよう」とか言ってくれると思いますが、相談者さんの会社は言ってくれない。これは相談者さんと会社の双方に言葉が足りていない、コミュニケーションが取れていなかったのだと思います。 確かに「不満はあるか?」と聞かれても「特にありません」と答えていたのは、嘘になります。改善の気配がないから諦めて「特にありません」と言ってしまうのも、私はちょっと違うんじゃないかと思ってしまいました。 私だったら「以前伝えましたが、何も改善されないのが不満と言えば不満ですね」と答えてしまうかもしれません。「前にも言ったのに、なぜ同じことを聞くんですか?」と言うんです。それで「いやいや、いいんです。本当に嫌になったら私が辞めればいいだけなのですから」と伝えておく。そうすれば退職するとなったときも「嘘つき」呼ばわりはされません。「だって、私はずっと言ってたじゃない」という話ですから。向こうも引き止めたければ何とかするでしょうし、そうでなければ縁がなかったというだけの話です。 改善しなければいけない問題点って、ありますよね。それを改めてもらうよう人を動かすためには愛を持って、時には強めのことを言ってみたり、ちょっと柔らかく言ってみたり、そういうのは上だろうが下だろうが関係なく大事なことだと思うんです。要は、みんなが良い方向に行けば良いのですから。 だから相談者さんは、新しい職場に行ったならば“言葉ケチ”にならないようにしてください。オープンハートで、良い方向に向かうためなら言うべきことを言いつつも、謙虚な気持ちも忘れずにいてくださいね。何か指摘されても「勉強になりました」と言うような、そうした気持ちだと、職場が楽しくなります。 職場に不満を持つのは分かります。ただ、職場ほど学べるところはありません。理不尽なことや難しい人間関係があるからこそ魂の学びがあるので、「お給料を貰いながら学べるなんて、ありがたいな」と思いながら過ごしていただければと思います。
●江原啓之 今夜の格言
「すべては自分自身を映す鏡です」