上田誠仁コラム雲外蒼天/第40回「いよいよ100回目の箱根駅伝!~山梨の地からすべての学生ランナーへエール~」
関東学連の上田誠仁駅伝対策委員長(山梨学大顧問)による特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! ********************** 箱根駅伝が100回目の歴史を刻もうとしている。 第100回(2024年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑をチェック! 大正時代に金栗四三氏、沢田英一氏、野口源三郎氏ら若き先達の熱い思いと実行力で創設され、大正・昭和・平成・令和と今の時代まで引き継がれてきた。 積み重ねてきた歴史と伝統に思いを馳せれば、100回目の継走を紡ごうとする箱根駅伝に対する思いの糸は尊い。 打ち寄せる波は、世の流れがどうあろうと変わらぬように見えるが、岩を削り、浜を動かす、の例えがある。箱根駅伝は過去の歴史の中で数々の困難や苦難を乗り越え、今の世に伝えなければならないメッセージを携えて100回を迎えようとしている。 箱根駅伝が、今の世のスポーツ文化を醸成しつつ今日に至っているとすれば、真摯に過去と向き合いこれからを思いたい。 まずは大会を支えていただいた多くのファンの皆様方と、さまざまなかたちでご協力いただいた関係各位の熱意に支えられてきたことに感謝したい。 さらには箱根駅伝創設の前年に設立された学生競技団体である関東学生陸上競技連盟が、綿々と継承してきた学生幹事を中心として、加盟大学の協力のもと大会の運営と開催に従事してきた伝統と継承を讃えたい。 参加各大学が襷にかけた渾身の走りの場を1年間かけて準備し、当日も多岐にわたる大会運営のオペレーションを淡々と処理してゆく姿に、歴代のOB幹事も温かく支える風土が育まれている。 だからこそ、連盟の各種専門委員会はもちろん、共催の読売新聞社、特別後援の日本テレビ放送網株式会社、後援の報知新聞社をはじめ、特別協賛・協賛・運営協力に至るまで一貫して箱根駅伝を支え、応援する姿勢がぶれないことも開催を重ねてこられた理由の一つであろうと捉えている。 大会実行委員会が編成された8月下旬から今日まで延べ30回以上の会議が行われ、各種申請や依頼を含めると、学生幹事や関係者は選手たちが鍛錬する日々とともに全力で駆け抜けるような日々であったと実感している。