【新NISA】株価が乱高下の波乱…利益確定のため商品は売った方がいい?「戦略的売却」を考える
NISAの預かりは無理して売る必要はない
株式のデイトレードを行う投資家は、日々売買を繰り返して「売却益」を狙っています。 デイトレーダーは「市場が活性化し、高値を更新したタイミング」で売却しようと、株価を日々チェックしています。 一方、NISAのなかでも特につみたて投資枠は、当面使う予定がないお金を使ってコツコツと積立投資を行うもの。 毎日、毎時株価をチェックするのではなく、1ヶ月に1回、半年に1回など、気が向いたときだけ価格を確認し、長期投資を行う目的のための口座です。 現在儲かっているからと言って、すぐに売却をする必要はありません。 なお、売買を繰り返して投資を行うケースと、同じ商品にコツコツと積立投資するケースを比較した場合、売買を繰り返して投資を行う方が必ず儲かるとは限りません。 これから値段が上がる/下がる予測は、誰にとっても難しいものです。投資のプロであっても、売買タイミングを誤り大きな損をしてしまうことがあります。 そして、結果的に同じ商品へ積立投資を続けた方が、より大きな利益を獲得できることもあるといえるでしょう。 NISAのつみたて投資枠で長期的に資産運用を続け、ゆっくりとお金を増やしていきたいと考えている場合は、売却を一度検討しなおしてもいいかもしれません。 多少の市場価格の乱高下は気にせず、そのまま持ち続けていてもよいでしょう。
NISAの預かりはいつ売ればいいの?
それでは、一体いつNISAの預かりを売却したらいいのでしょうか。 それは「みなさんがお金が必要になった時」です。たとえばマイホームを買う時、子どもの教育費が必要になった時、医療費がかかった時などが挙げられます。 臨時で急にお金が必要になったタイミングで、NISAの預かりを売却して現金化してお金を使うようにしましょう。 積立投資を始めてから10年20年とたっている場合は、その分だけ利益が出ている可能性があります。 大きな支出の機会ができたら消費者金融などに借入金をするのではなく、万が一価格が下がっていて損が出ていたとしてもNISAの預かりを売却を検討してみてもよいでしょう。 借金をしてしまうと、15%など高すぎる利子を払わなければなりません。NISAの資産など手持ちのお金で対応した方がトータルで見てお得になるケースが多いでしょう。 NISAの「つみたて投資枠」でコツコツ積立投資を続け、お金が必要になったタイミングで必要な金額だけを売却すると良いでしょう。