大谷グローブをスルー!? 小学校で起きた子どもたちの変化 「野球はみんなでやった方が10倍楽しい」 三重・鳥羽市
では、より人数が少ない学校ではどうでしょうか。鳥羽市の離島・人口約450人の菅島にある菅島小学校。ここにも大谷グローブは届いています。 菅島小学校4年の木下愛敏くん。愛敏くんが本格的に野球を始めたのは、大谷グローブの到着がきっかけでした。 愛敏くんが野球を始めたのは今年の4月頃。「大谷グローブで野球をする気になった。お父さんが野球をやっていたので僕も始めた」と振り返ります。野球を始めて約半年の愛敏くん。今では毎週、定期船に乗って鳥羽市本土へ渡り、野球少年団の練習にも参加しています。 野球の楽しさについて、愛敏くんは「最初は練習が嫌だったけど楽しくなってきた。打つ時が気持ちいい。捕って気持ちいいから楽しい。1番楽しいのは、皆と一緒にやること」と、野球の魅力を語ります。 全校児童17人の菅島小学校で野球をしているのは愛敏くんただ1人。でも、菅島小学校には大谷グローブがあります。この日の放課後も、愛敏くんがグラウンドに出ると、学年関係なく、友だちが大谷グローブを持って外へ駆け出しました。 愛敏くんは「ここで野球をやっているのは僕だけかもしれない。でも、みんな友だちなのでキャッチボールはする」と野球を楽しんでいる様子。そして、この日は愛敏くんのお母さんに校長先生、夕方には仕事を終えた愛敏くんのお父さんも駆けつけ、みんなで野球を楽しみました。 愛敏くんの父・裕滋さんは「相手の胸の真ん中に投げられるボールがちょっとずつ増えてきた。すごく嬉しい。友だちと一緒に会話しながらうまくなってくると嬉しい」と目を細めていました。 橋本清久校長は「大谷グローブがなかったら、野球をしようという気も起こらなかったと思う。大谷さんの存在は大きいので、子どもたちもちょっとやってみようかな、という気になったのではないか」と話していました。
家族や友だちとの楽しいひと時、大谷グローブがもたらしたのは野球に触れるきっかけだけではありませんでした。 愛敏くんは「1人でやるよりみんなでやったほうが10倍くらい楽しい!」と、友だちとする野球の楽しさを元気に話していました。