写真：HOMINIS

ホロライブプロダクション所属の男性VTuberグループ・ホロスターズ。彼らの活動5周年を記念したライブ「HOLOSTARS 5th Anniversary Live -Movin' On!-」が2024年6月8日、豊洲PITにて開催された。2022年デビューの4人組ユニット「UPROAR!!」も初参加する、2年ぶりの全体ライブというだけでなく、彼らに心置きなく声援を送れる初の公演ということもあり、開場前から多くのファンが推しメンカラーのペンライトを用意し、メンバーの登場を待ち受ける。そんな期待と興奮に満たされた場内に、本番前に円陣を組み、気合いを入れるメンバー13人の雄叫びが響くと、呼応するようにファンからも歓声が沸き上がった。 【写真を見る】 そして、出演する花咲みやび、奏手イヅル、アルランディス、律可、アステル・レダ、岸堂天真、夕刻ロベル、影山シエン、荒咬オウガのHOLOSTARSと、夜十神封魔、羽継烏有、緋崎ガンマ、水無世燐央のUPROAR!!を紹介する華やかなオープニングムービーの後、それぞれのメンバーカラーをジャケットのアクセントに取り入れたライブコスチューム「Starry衣装」に身を包んだ13名が登場。5月26日にリリースされた新全体曲「カレイドパレード」で幕を開けた。多彩なヴォーカルと元気いっぱいのダンスを披露した。続く自己紹介ソング「We are the HOLOSTARS & UPROAR!!」では、荒咬がこの日に合わせて「今日は声出しOK　黄色い悲鳴を出す準備はできているか？　お前ら、愛してるぜ」と歌詞を変えると開場からは喜びの悲鳴が上がった。この日初のMCでは、観客から送られる声援にハイテンションとなった13人が一斉に話し始めたり、夕刻が緋崎に絡んだりと、終始わちゃわちゃ感が漂う。続いては、クール＆スタイリッシュなダンスを披露した水無世燐央の「Come Over」からソロコーナーがスタート。緋崎は元気いっぱいのパーティーチューン「ハイパーパリピラプソディ」、夕刻はさわやかなアイドルソング「POP-TALK」、アルランディスはパワフルなラップを盛り込んだ「W.I.M.」で観客を魅了した。 夕刻、アステル、岸堂のホロスターズ2期生トリオ・SunTempoによるコール＆レスポンスで声帯を温めた観客による大きな掛け声が、「BEGINNING」を全力で歌い上げる影山を後押しする。羽継のエレクトロポップ「メンヘラ▼パニック！」、荒咬によるクリスマス・バラード「Silent Night Requiem」、夜十神のチルヒップホップ「about you」に続き、UPROAR!!が登場し、1stアルバムのタイトルチューンにもなった初めてのオリジナル曲「Prologue」を披露。その後の元気いっぱいな4人によるMCは、クールなパフォーマンスとのギャップも手伝い、わちゃわちゃ感が倍増していた。 ホロスターズ1～3期生によるドラマチックな全体曲「Find It」を挟み、再びソロコーナーへ。アステルが「和ぁるD宴ど☆フェスティバル」で卓越した歌唱力とダンススキルで観客を圧倒し、岸堂は「キシ！快晴！」で、どこまでもまっすぐな歌声を聞かせる。律可は「afterwords」でセクシーなウィスパーボイスとしなやかなダンスで大人の世界を表現。再び登場の荒咬オウガは5月リリースの新曲「Faker Faker」で観客をパワフルに煽った。 影山、花咲、律可、アルランディスによるユニット・unplanのスタイリッシュなヒップホップ「superior stars」や、奏手とアステルによるユニット・BRATTが多彩なヴォーカルとダンスで観客を魅了した新曲「DA DA DA」が披露された後、奏手がメルヘンチックなポップソング「ライカを追って」で可愛さを振りまき、花咲と岸堂はデュエット曲「チグハグ⇔フローリィナイト」で息の合ったハーモニーを聞かせ、ソロパートの締めくくりとして、この日、デビュー5周年を迎えたホロスターズの始祖・花咲が、ミュージカル調の「Once Upon a World」をドラマチックにパフォーマンスした。そして6月4日にリリースされたばかりの全体曲「夕星と帰り道」で本編を締めくくった。 熱いアンコールの声に応え、今回のライブTシャツ姿で再びステージに現れた13人は、今日のライブやこれまでの道のりを振り返り、さまざまな思いが胸に迫ったのか泣いてしまうメンバーが続出。そんな中でもセンターとしての責任を背負った花咲は笑顔を絶やすことなく「今日はありがとうございました」と、メンバー全員の心からの感謝の気持ちを代表して伝えた。そして、ホロスターズ初の公式全体曲「Just Follow Stars」で5周年記念ライブを締めくくった。 文＝中村実香