村上春樹原作のアニメ映画「めくらやなぎと眠る女」に磯村勇斗・古舘寛治らが声の出演
7月26日より東京・ユーロスペースほか全国にて順次公開されるアニメ映画「めくらやなぎと眠る女」の日本語版ボイスキャストが明らかになった。 【動画】映画「めくらやなぎと眠る女」予告編(他13件) これは、村上春樹原作の6つの短編「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「かいつぶり」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」「めくらやなぎと、眠る女」をフランスのアニメーション作家ピエール・フォルデスが映像化(原題「Saules Aveugles, Femme Endormie」 / 英題「Blind Willow, Sleeping Woman」)した作品。作中では、2011年の東日本大震災から5日後の東京を舞台に、置き手紙を残して姿を消した妻キョウコ、妻の失踪に呆然としながらも小箱を届けるために北海道へと向かう小村、小村の同僚で次の震災から東京を守ろうとする巨大な“かえるくん”に助けを求められる片桐の物語が展開する。 日本語版の小村役で磯村勇斗、キョウコ役で玄理、片桐役で塚本晋也、“かえるくん”役で古舘寛治が声の出演をするほか、木竜麻生、川島鈴遥、梅谷祐成、岩瀬亮、内田慈、戸井勝海、平田満、柄本明がボイスキャストに名を連ねる。また、映画監督の深田晃司が演出を務めた。 磯村は「不思議な魅力ある世界での壮大な旅は、きっと皆さんの心の中で何かが蠢く気がしています。是非劇場でご覧頂きたいです」と期待を語った。磯村のコメント全文、玄理、塚本、古舘のコメントは以下の通り。 ■ 磯村勇斗コメント 村上春樹さん原作、初アニメーション映画に小村役で携わることができとても嬉しく思います。アフレコの現場では、映像現場のように声を収録し、ピエール・フォルデス監督と深田晃司監督の演出の元、細かい表現まで話し合いながら、丁寧にアニメーションへと息吹きを注ぎました。不思議な魅力ある世界での壮大な旅は、きっと皆さんの心の中で何かが蠢く気がしています。是非劇場でご覧頂きたいです。 ■ 玄理コメント 村上春樹さん原作の作品に出演することは私の夢の一つでした。しかもアニメで、初めての声のお仕事で叶うとは。バラバラの6つの短編の繋ぎ目はどこなんでしょうか、巧妙に縫い込まれた小村とキョウコとかえるくんの世界に引き込まれて見終わった後もずっとこの時間の中に漂っていたくなる、そんな作品です。これは2009年にNYで種蒔かれて、パリで芽を出し、東京で今花咲いた私たちの物語。 ■ 塚本晋也コメント 暗さと明るさに満ちた、目を反らせることのできない世界。そこにひととき住まわせていただいた。監督と話しあったのは、分かりやすいものだけがいいものではない、ということ。簡単に見つからない答えに思いを巡らせながら、その世界に身を任せる。余韻に浸る。言葉でないところで感じたものが宝物になるはずだ。 ■ 古舘寛治コメント 不思議な作品です。日本を舞台にした日本人の話を外国の監督が作るアニメ。それだけでもあまり聞いたことがない。それによって不思議な世界が描かれてます。もともと英語を話す俳優で芝居を撮ってからそれをアニメにしたということで英語版の方が絵とセリフがピッタリハマってリアルなんだけど、作品のリアルは日本人だから日本語版の方がリアルに戻ってるとも言える。なのにアテレコという。そのズレも不思議さに拍車をかけている。しかし……アテレコは正直とても難しかったです。 ■ 映画「めくらやなぎと眠る女」 2024年7月26日(金)~ 東京都 ユーロスペース ほか □ オリジナル版 監督・脚本:ピエール・フォルデス 原作:村上春樹(「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「かいつぶり」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」「めくらやなぎと、眠る女」) 声の出演:ライアン・ボンマリート、ショシャーナ・ビルダー、マルセロ・アロヨ、スコット・ハンフリー、アーサー・ホールデン、ピエール・フォルデス □ 日本語版 演出:深田晃司 翻訳協力:柴田元幸 監修:ピエール・フォルデス 声の出演:磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治、木竜麻生、川島鈴遥、梅谷祐成、岩瀬亮、内田慈、戸井勝海、平田満、柄本明 ※古舘寛治の「舘」は舎に官が正式表記。 (c)2022 Cinéma Defacto – Miyu Prodcutions – Doghouse Films – 9402-9238 Québec inc. (micro_scope – Prodcutions l’unité centrale) – An Origianl Pictures – Studio Ma – Arte France Cinéma – Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma