東北凱旋の巨人・堀田賢慎「自分のピッチング」で4勝目へ 1軍登板初観戦の両親に「勝つ姿」見せたい
岩手出身の巨人・堀田賢慎投手(23)は12日の楽天戦(楽天モバイル)で東北での“凱旋登板”。初めて1軍での登板を観戦に訪れる両親の前で、勝利を目指す。 * * * 東北の地で堀田が勝利をつかみ取る。12日の楽天戦に先発し、4登板ぶりとなる4勝目を狙う。岩手・花巻市出身で、高校時代は青森山田で鍛錬。楽天モバイルではプロ初登板となるが、東北での“凱旋登板”に思い入れはある。G球場でブルペン入りしてコンディションを整えた右腕は「なんとか抑えて勝つっていう姿は見せたい。しっかり自分のピッチングをするっていうことだけ」と、気迫をみなぎらせた。 成長した姿を見せる。この試合には両親も観戦に訪れる予定。プロ入り後は2軍戦の観戦はあるものの、仕事が忙しかったため、1軍登板の生観戦は今回が初めてだ。「勝てるようには頑張りますけど、あまり意識しすぎないように、いつも通りという感じではやっていきたいと思います」と照れくさそうに語った。 幼い頃から巨人の試合ばかり見て育ったというが、2013年の楽天の日本一は東北出身として鮮明に覚えている。「あの年の初めに田中将大さんが『今年の主役はオレたちだ』みたいなのを言って、本当に優勝してすごいドラマだなって」。田中は開幕から無傷の24連勝。楽天はチームとしても、日本シリーズで巨人を下し、初の栄冠を手にした。 「24連勝して、すごいなと感じながら見ていました。24連勝は難しいことだと思うんですけど、シーズンに入ったら負けないように投げていく。その積み重ねなのかなと思います」。積み上げた勝利の先へ、日本一が待っている。(水上 智恵)
報知新聞社