北方領土までの距離完歩 根室歩こう会に477人
誰でも気軽に参加できるウオーキングを通じて、北方領土返還の世論喚起を図る「第20回北方領土まで歩こう会」が15日、北海道の根室半島を舞台に開かれた。参加者らは、北方領土返還へのメッセージを記したゼッケンをなびかせながら、北方領土までの距離を完歩した。 北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会(会長・石垣雅敏根室市長)が内閣府の受託事業として主催。今年は国後コース(16㌔)に69人、水晶コース(7㌔)に130人、貝殻コース(3・7㌔)に278人の計477人が参加した。 曇り空で少し肌寒い中、参加者らは国後、水晶、貝殻の三つのコースに分かれ、各場所からスタートし、道道根室半島線をゴールの納沙布岬を目指して歩いた。 納沙布岬では北方領土返還祈願フェスティバルが行われ、北方領土まで歩こう会大会長の石垣雅敏市長が「会場の皆さんには今後も北方領土問題解決のため、そして、さらなる国民世論喚起のために尽力をお願いします」とあいさつ。来賓として鈴木貴子衆院議員らがあいさつした。 このほか、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部後継者「かけはしの会」による「北方領土を返せ」のシュプレヒコールも行われた。
釧路新聞