aikoの激白で波紋…地下アイドルに横行〝洗脳〟の実態 ギャラは他言無用、抗議すれば汚名着せられ〝公開処刑〟に
歌手のaikoが代表取締役を務める芸能プロダクション会社「buddy go」(東京)の特別背任事件で、〝育ての親〟だった元取締役の千葉篤史被告(58)から「洗脳されていた」と激白したことが波紋を広げている。アメとムチを使い分けて、地下アイドルを支配する運営も存在するほど。そんな〝洗脳〟の実態に迫る。 【写真】ANNで結婚を生報告したaiko aikoのように洗脳されるケースは芸能界では少なくない。地下アイドルのプロダクションの元社員はこう明かす。 「プロデューサーからアイドルの洗脳と支配は、トラブル予防のために大切だと習いました。『アーティストは歌や踊りでファンサービスしていればいい。お金の計算やグッズの仕入れは事務所の仕事。お客との直接のやりとりは厳禁。ギャラは他言無用。嫉妬や借金問題などの火種になるから』とアイドルにたたきこんでいました。家族、友人といった第三者に相談されると搾取がバレてしまうし、ファンと直接やりとりされると事務所のもうけがなくなるからです」 地下アイドルのコンサートは、終演後に物販コーナーでアイドル自身が売り子として競って販売したり、ファンとのツーショットチェキを有料撮影したりするのが恒例となっている。 「グッズやチェキの販売は、売り上げに応じたロイヤルティーが支払われるというルールですが、金額をごまかしているケースも少なくありません。アイドルはプロデューサーに売りだしてもらっている立場ですから、強く追及できないんです」と先の元社員は明かす。 もしアイドルが運営側に抗議すれば、規約違反の汚名を着せられて、SNSで公開処刑される。«信頼関係を破綻させる事案が発覚し、今後の活動を続けていくことが困難な状況となりました»と公式アカウントで解雇が公表されるのだ。 「aikoさんのように資金力があれば、優秀な弁護士に委任して刑事告訴もできるでしょう。しかし、地下アイドルにはそんな余裕もなく 一方的に洗脳され、支配され、搾取されているのが現状です。今後は、アイドルに特化したユニオンが機能しなければ、業界の悲劇は繰り返されるでしょう」とも。