幡地隆寛の強さの秘密! 関西オープン優勝という結果につながった、スウィングの“4つ”の変化とは?
2024年7月23日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、ツアーで1、2を争う飛距離が武器で、今年ブレークした幡地隆寛のプレーに、アマチュアゴルファーがスコアアップするヒントを発見! 幡地プロの話を聞きながら、レッスン記事を作成している。そこで「みんなのゴルフダイジェスト」では、その一部を抜粋してお届けしよう。 地面反力使用! 2024年幡地隆寛のドライバー正面連続(7枚)
幡地隆寛
はたじ・たかひろ。1993年生まれ。広島県出身。東北福祉大学4年時の2015年にプロ宣言。188センチ、98キロの体格を生かした豪打が魅力。今年3月、豪亜共催のニュージーランドオープンでプロ初優勝、5月の関西オープンでも優勝。ディライトワークス所属。
週刊GD編集部が注目したポイント
ニュージーランドオープンで逆転優勝した経験が大きかったという幡地は、関西オープンでも、初日17位タイから徐々に順位を上げ、最終日も1打差2位タイから落ち着いたプレーで逆転。2位に3打差をつけて日本ツアー初優勝を遂げた。 シード権を獲得した2020-21年シーズンと今年を比較すると、ショットとパットのレベルを上げることによって、飛距離のアドバンテージをバーディに結び付けて、スコアアップしていることがわかる。このスタッツと本人の証言から、今年は「8つの変身」があったという。
【ドライバー編】ブルックス・ケプカのスウィングに触発
効率的な飛ばしに目覚める。「地面反力」と「捻転」をプラス GD スウィングが以前とは変わったと思うんですが、自分でもそう感じていますか? 幡地 コロナ禍で試合がなかったときにギアーズでスウィング計測したんですが、地面反力をまったく使っていないし、体の捻転もしていないことがわかったんです。 GD 腕を振るスピードだけで、あれだけ飛ばしていた? 幡地 もっと安定して効率よく飛ばすために、地面反力の使い方を覚えました。左足の蹴りから始めて、次に右足の蹴り方をマスターしました。
「以前は、体をその場で回転させて腕をフルスピードで振る感覚でしたが、切り返しから地面を蹴る動きを取り入れました。最初は左足の蹴りから始めて、いまは両足とも蹴っています。地面反力を使えるようになって、腕力に頼らない安定した飛びになりました」(幡地・以下同)