阪神の近本が子供たちに最高の贈り物 ゴールデンウイーク初日に右翼席へ逆転2ラン
阪神5-4ヤクルト(27日、甲子園) ゴールデンウイークの初日、阪神の近本が甲子園に詰めかけた多くの子供たちへ最高の贈り物を届けた。 【写真】阪神・中野拓夢、佐藤輝明、森下翔太とDeNA・牧秀悟が談笑…試合前に仲良しカルテットが集結 1点を追う五回1死二塁、サイスニードの内角高めの直球を完璧に捉え、ファンの待つ右翼席へ突き刺す逆転2ラン。狙いをしっかりと定め、「その球を仕留めることしか考えていなかった」。甲子園では昨年4月27日以来、ちょうど1年ぶりのアーチに「1年に1本打てたらいい。子供たちの前で打てたのはよかった」と笑顔を見せた。 1点リードの七回には安打で出塁し、森下の適時打で生還した。九回にヤクルトに1点差に迫られ、「ピリピリした試合だった」と振り返りながらも、「しっかりと勝ち切れることでチーム力は上がっていく」とうなずいた。 地元の兵庫・淡路島や離島に住む子供たちに「人生の選択肢を増やしてほしい」との思いから、スポーツ教室の開催や球場への招待といった活動を行ってきた。今後も活動を続けるための一般社団法人の設立を25日に発表したばかりで、未来を明るく照らす一発にもなった。お立ち台では「全員がみんなを信じて、つないで勝てている」と強調。勝利につながる一打に、喜びもひとしおだった。(嶋田知加子)