オープンに向けて準備を進める渕上さん（右）や青池さん（左）ら

　青池学園（福井県）が運営する富山調理製菓専門学校の講師らがシェフやパティシエとして洋食や焼き菓子を提供する「レストランアオイケ　総曲輪レガートスクエア」が２０日、富山市総曲輪にオープンする。同校の学生が“修業の場”としてアルバイトスタッフで関わるのが特徴で、同店は「まちなかで落ち着いた時間を過ごしてほしい。学生には、授業で学べないことを習得してほしい」としている。 　レストランは、青池学園の関連会社「ＡＯＩＫＥホールディングス」が運営。パティシエは調理師と比べて求人が少ないことから、調理・製菓の両方の学生が実践を積む場や卒業後の働き先を作りたいと、約１年前から構想を練っていた。 　イタリア料理店だった空き店舗を改装し、製菓や製パンの設備を新たに導入。カレーやパスタなどの洋食に加え、自家製のパンや焼き菓子に力を入れる。看板商品は砺波市の卵を使った「総曲輪エッグタルト」で、サービススタッフの青池優子さん（３３）は「富山のお土産として売り出したい」と意気込む。

　同校の学生９人がアルバイトとして調理やサービスに関わるほか、卒業生１人がパティシエとして働く。同校の講師で店舗責任者の渕上一明さん（３７）は「いずれは学生にメニューの考案を任せたい。授業で学べないことを実践し、成長してほしい」と話した。