ル・クルーゼでそのまま食卓へ。【映え鍋レシピ】フランスの伝統料理「カスレ」
食卓で映える鍋の先駆け!ル・クルーゼを使いこなす【いそがし家庭は金で解決だ!】
毎日の料理の手間や負担が減らせる調理器具があれば、ごはん作りはラクになる、そしてよりおいしくなる! お掃除を自動掃除機に頼るなら、料理も便利な道具を活用しませんか? 【永久保存版】意外と簡単!ル・クルーゼで作る「ビリヤニ」ガチレシピ アイデア溢れる料理家としても人気の高い稲田俊輔さんが、おすすめの製品を使った夕ごはんに役立つオリジナルレシピを提案します。忙しい家庭にとって一番惜しいのは「時間」。優秀な調理器具や調理家電で貴重な時間を手に入れる=【お金で解決しよう!】という連載です。 料理好きの間では知らない人はいない、フランスの鋳物鍋ブランド、「ル・クルーゼ」と「ストウブ」。前回、稲田さんにこの2大ブランドの鍋への思いを語っていただきました。今回はそのひとつ「ル・クルーゼ」について、もう少し深掘り! これからの季節にもぴったりな「カスレ」レシピも教えてもらいました。
ル・クルーゼは1925年にフランスで誕生。1991年に日本法人が設立され、それまで日本にはなかったおしゃれなデザイン、そして鮮やかなオレンジをはじめとする豊富なカラーバリエーションで、女性を中心に多くの人たちの心をつかみ、日本で一大ブームを巻き起こしました。 鋳物の鍋に特殊な3層のエナメル加工をしたこの鍋は、熱伝導率がよく、蓄熱性に優れているうえ、ドーム型の蓋が熱と蒸気の対流を起こすため、食材に均一に熱が入る設計に。また、蓋と鍋の間にはわずかなすき間があり、このすき間から余分な蒸気がゆっくりと抜けて、素材本来の旨みや甘みを引き出します。販売当初にはついていた蓋の内側の突起は、鍋の重さや蒸気の対流による水分コントロールなどの改良を重ねた結果、突起なしの形状になったという歴史も。 今まで知らなかったフランスのおしゃれな煮込み料理や蒸し煮がおいしく作れるのと同時に、日本人の主食であるご飯が格別の味に炊きあがるという点も、人気を後押しした理由のひとつでした。 機能性とデザイン性を併せ持ち、爆発的にヒットしたル・クルーゼの鍋。その見た目のよさから、「調理した鍋をそのまま食卓へ出せる」という新たな食習慣を生み出し、料理家を始めとする食への感度が高い人を中心に広まり、日本での認知度がアップ。今では料理好きならひとつは持っているという、定番の鍋へと成長してきたのです。 前回に引き続き、今回稲田さんが使ったのは、ル・クルーゼを代表する鍋である「シグニチャー ココット・ロンド」。煮るのはもちろん、炊く、焼く、炒める、揚げるなど、さまざまな調理がこれひとつででき、ガスなどの直火、IHクッキングヒーター、ハロゲンヒーターはもちろん、オーブンにも対応。ひとつあるととても便利な万能鍋です。 ル・クルーゼのココット・ロンドを使って稲田さんが提案してくれるレシピは、フランス伝統の煮込み料理「カスレ」。 「地方によって食材や作り方は多少異なりますが、一般的には塩蔵肉と白いんげん豆、香味野菜やハーブを鍋でじっくり加熱して作ります。蓄熱性の高いル・クルーゼにはぴったりの煮込み料理です。 本来は塩蔵の肉を使うのですが、今回は手軽な生ベーコンで代用しています。ベーコンもウインナーもできればノンスモークのものを使うと、本来のカスレの味に近づきます。ノンスモークタイプは、成城石井など、輸入食材を扱うお店にあると思うので探してみてください。 白いんげん豆も水煮缶を使ってお手軽に。缶汁にも旨みがあるので、捨てずに汁ごと使いましょう。ハーブは生のタイムとローズマリーを両方入れると風味がよくなりますが、なければどちらかだけでも構いません。ベーコンやウインナーの旨み、ハーブの風味を白いんげん豆がしっかりと吸った滋味深い味。薄切りのバゲットなどを添えて、ソースをつけながら食べてみてください」(稲田さん)