学校でも家庭でもない…子どもたちの第三の居場所とは?郡山市の“ほぼいえ”を取材
FCT福島中央テレビ
学校や家庭以外に子どもたちが過ごせる第三の居場所が、いま注目されています。 福島県内でもこの居場所を作る動きが広がっています。 新米高騰 福島県内のおにぎり店やふるさと納税にも影響が 文部科学省の調査では2023年度、全国の小・中・高校などにおけるいじめの認知件数は73万2568件(前年比+5万620)と過去最多になりました。 また、不登校の児童・生徒の数は小中学校で34万6482人(前年比+4万7434人)高校では6万8770人(前年比+8195人)と、過去最多で深刻な状況となっています。 そんな中、こども家庭庁が全国各地で進めているのが、学校や家庭以外での子どもたちの居場所づくりです。 この動きは、福島県内でも…。 8月に郡山市で新たにオープンしたのが… ■Find Value株式会社・大川 翔 取締役 「この場所は学びの広場、ほぼいえという名前で、放課後に自習が出来たりとか地域の企業さんと交流できたりするような場所になっています」 学びの広場「ほぼいえ」。 中学生や高校生がまるで自分の家のようにくつろぎながら交流したり、学習したりと自由に過ごせる場所です。 中高生であれば簡単な登録だけで誰でも無料で利用できます。 運営するのは現役の大学生や20代の若手社会人が中心で、歳の近い先輩に勉強を教わり進路の相談をすることもできます。 ■Find Value株式会社・小貫 譲司さん(インターン中の大学2年生) 「今年20歳になります。高校生と大学生が繋がれるようなイベント等を運営しています」 また、高校生が自ら過ごしやすい空間づくりに携わることも。 ■大川さん 「この部屋だけはお菓子とか置いたりして、ラフにこう…」 ■高校生 「やっぱり受験生とかもいるんで、その息抜きとかでは結構良いと思う」 誰でもくつろげる「リビング」のような空間を目指し、この日は家具店の担当者と意見交換しました。 ■川口タンス店・太田 雅一さん 「だんだんだんだんイメージが膨らんできています。すごく楽しみです、はい」 オープンから3か月ほどですが、登録している中高生は500人を超え、1日に30人から50人ほどが利用しているといいます。 ■高3の男子 「ここ友だちが行ってるって聞いたので、一緒に行ってみたら、良い環境だなって思ったので利用しています」 ■高3の女子 「ほぼ毎日(利用)。集中しやすいですし、周りの人も勉強みんなしてるので自分も頑張ろうと思えます」 学校でも家庭でもない、子どもたちにとって第三の“居場所”に。 今後は、地域とのつながりを深め、進路の選択肢が広がればと地元企業と交流するイベントなども計画しています。 ■大川 翔 取締役 「学生と企業さんが交流していくことによって地域のコミュニティを作っていったりとか、気軽に来ていただいて多様な人と話すことで自分の選択肢が広がっていただけるといいなと思っています」