乾いた河床がまるで雪原に サトウキビの仲間の穂が開く/台湾・宜蘭
(宜蘭中央社)北東部・宜蘭県を流れる蘭陽渓の乾いた河床で、サトウキビの仲間、タラヒブが穂を開き、見頃を迎えている。白い穂が風に揺れ、雪原のような景色が広がっている。川を管轄する経済部(経済省)水利署第1河川分署によれば、この景色は年末まで楽しめるという。 同分署の林徳清副分署長によれば、以前は毎年秋から冬にかけて季節風が吹く影響で、干上がった河床で土ぼこりが舞っていた。これを抑えるために同分署が10年以上前に植え付け、同種を復元させた。現在は1000ヘクタールを超えるほどにまで繁殖したという。 上流の大同郷牛鬥地区、中流の泰雅大橋や葫芦堵大橋、下流の壮囲新南地区などで河床が真っ白に染まった風景を見ることができる。 (沈如峰/編集:田中宏樹)