映像制作会社ら3社、新アニメスタジオ「怒濤」を設立 ポニーキャニオンと業務提携
CHOCOLATE Inc.が7月4日、オリジナル劇場アニメ『KILLTUBE(キルチューブ)』の制作にあたり、映像プロダクションのKASSENとWACHAJACKと合同で、新たなアニメーションスタジオ・STUDIO DOTOU(スタジオ怒濤)を設立した。 【画像】「あらゆる垣根、怒涛に無視する」新スタジオのステートメント また、STUDIO DOTOUはポニーキャニオンと業務提携契約を締結。制作中の『KILLTUBE』を皮切りに、世界中で愛されるアニメ作品を生み出すことを目指すとしている。
STUDIO DOTOU制作のオリジナル劇場アニメ『KILLTUBE』
『KILLTUBE』は、4月に発表されたオリジナル劇場アニメ。企画・監督はCHOCOLATEのCOO・栗林和明さんがつとめる。 物語の舞台は、2026年まで江戸時代が続いている日本。 身分制度が厳しい社会で身分を唯一変える方法が、「決闘配信」のみという閉ざされた環境で、最下層の3人組が大衆の嘲笑をはねのけ、頂点に挑む。 2026年の公開を目指して制作が進められており、制作チームはCHOCOLATE、WACHAJACK、KASSENのメンバーが中心だ。 WebライターのARuFaさん(キャラクター設定)や、VTuber・星街すいせいさんの楽曲「ビビデバ」のMVでディレクターをつとめたしまぐち ニケさん(キャラクターデザイン・演出)もクレジットされている。
CHOCOLATE、KASSEN、WACHAJACK、ポニーキャニオン代表者のコメント
CHOCOLATE Inc. チーフコンテンツオフィサー・栗林和明さんのコメント “怒れる涛”と書いて「怒涛」。この名前が生まれた時、なぜか「これしかない」という電撃が走りました。「もっとおもしろいものつくれるだろ!」という自分に対しての怒りが沸々と湧き上がっていたのかもしれません。いらない垣根を怒涛に壊し、脊髄に刺さるものを生み出していきます。 株式会社KASSEN 代表取締役 太田貴寛さんのコメント KASSENは2020年の立ち上げ以来、新しい時代を切り開くスタジオとして映像制作やチーム作りの方法に対して様々な革新を続けてきました。VFXスタジオとしての機能を中心に、企画/ディレクション/アニメーション/編集/撮影/カラーグレーディングと、作品制作に必要なポジションを横断的にカバー。 また、他のスタジオやフリーランスの作家との繋がりも大切にしてきたことが、まさにDOTOUで活かされています。これからも作品制作を通して人類の文化を更新することを目指していきますので応援宜しくお願いします。 株式会社WACHAJACK 代表取締役 澤井富士彦さんのコメント WACHAJACKは、国内最大規模のコンセプトアート制作チームとして2018年に設立。アーティストの表現を実現する(ARTilize)プラットフォームを目指し、日本と世界のアーティストを結ぶHUBとして、ゲームや映像制作を中心に活動してきました。この度、強いシナジーを持つ3社と共に、DOTOUでは様々な業界を跨いだ双発的なアプローチにより、従来の枠組みにとらわれない新しい作品作りを進めていきます。 株式会社ポニーキャニオン 取締役(アニメ・映像事業本部本部長)菊池貞和さんのコメント 4月に発表されたパイロットフィルムに感銘を受け、企画参画の話し合いの場を設けさせていただきました。その中で、「STUDIO DOTOU」として新しいアニメーション制作・ビジネスの創出への熱意を強く感じ、企画参画のみにとどまらない業務提携という形を取らせていただくこととなりました。 世界中のアニメファンの皆様の期待に応えられるような作品をお届けできるよう、努めて参りたいと思います。
KAI-YOU編集部