「モナリザ」にカボチャのスープ 2人拘束、強化ガラスで絵は無事
【パリ共同】パリのルーブル美術館で28日、レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」に女性活動家2人がカボチャのスープをかけた。絵は強化ガラスで保護されており無事だった。2人は「健康で持続可能な食べ物への権利」を求める運動の一環だったという。警察は2人を拘束した。フランスメディアが伝えた。 欧州の美術館では、環境活動家などが名画を標的にした同様の事件が相次いでいる。 2人はスープを繰り返しかけた後、絵画の前に立ち「芸術と、健康で持続可能な食料を手に入れる権利とどちらが大切だろうか」「われわれの農業システムは病んでいる」と語りかけた。スープはポットに隠して入館したという。 モナリザの展示室は一時閉鎖されたが、約1時間後に再開された。ダチ文化相はX(旧ツイッター)で「モナリザはわれわれの遺産であると同時に後世の人々のものだ。標的にすることを正当化するいかなる理由もない」と非難した。 モナリザは2022年5月にも、男がクリームがのった菓子を投げつける事件があった。