スシローに是正勧告、労基署 5分未満のアルバイト賃金未払い
大手回転ずしチェーンのスシローを運営する「あきんどスシロー」が、東京都内の店舗で働くアルバイトの男子大学生(20)に対し、過去に5分未満の端数を切り捨てて労働時間を計算していたため未払い賃金が生じているとして、中央労働基準監督署(東京都)から是正勧告を受けていたことが11日、大学生側への取材で分かった。 労働時間の端数切り捨ては、外食大手「すかいらーくホールディングス」でも行われていたことが判明。同社は2022年6月、全国のパートやアルバイト約9万人に未払い分の総額16億~17億円を支給する意向を示した。多くの従業員を抱えるあきんどスシローも、対応を迫られる可能性がある。 労働組合「首都圏青年ユニオン」などによると、20年秋以降に勤務した大阪と東京の店舗で労働時間の端数切り捨てがあり、会社側に未払い賃金があると訴えたが解決せず、労基署に申告した。 労基署は22年8月以前で賃金請求権の時効(3年)にかからない期間の未払い分について是正するよう、23年12月25日付で勧告したという。