米10月CPI2.6%上昇、前月から加速 予想と一致
[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.6%上昇した。家賃などの住居費の上昇を背景に、伸びは前月の2.4%から加速した。インフレ鈍化に向けた進展は幾分失速しているもようで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測に変化はないものの、来年の利下げペースは鈍る可能性がある。 前月比では4カ月連続で0.2%上昇した。 前年比、前月比とも市場予想と一致した。 レイモンド・ジェームズのチーフエコノミスト、エウジェニオ・アレマン氏は「米連邦準備理事会(FRB)の仕事がまだ終わっていないのは明らかだ」と述べた。 家賃やホテルの宿泊代を含む住居費は前月比0.4%上昇し、10月のCPIの前月比での上昇分の半分以上を占めた。9月は0.2%上昇だった。 食品は0.2%上昇。前月は0.4%上昇していた。 ガソリンは0.9%下落した。 変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは、前年比3.3%上昇し、伸びは前月と同じだった。前月比でも3カ月連続で0.3%上昇した。 コアCPIは、住居費の上昇に押し上げられた。帰属家賃(OER)は前月比0.4%上昇と、伸びは9月の0.3%から加速した。 医療費や処方せん薬、航空機運賃も上昇した。 CMEのフェドウオッチによると、金融市場が織り込む12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の0.25%ポイント利下げの確率は約79.3%と、CPI発表前の約58.7%から上昇。金利据え置きの確率は約20.7%と、約41.3%から低下した。