外国人宿泊者数コロナ前の水準超え 韓国インバウンド急増 中国春節“爆買い”は限定的
去年12月に国内のホテルや旅館を利用した人は延べ5149万人で、このうち外国人の宿泊者数は延べ1214万人で、2019年同月比で32.2%増えています。12月としては過去最高で、韓国が最も多い約133万人となっています。こうしたなか、中国では2月10日に春節(旧正月)を迎え、大型連休がまもなく始まります。ただ、景気低迷などにより、中国人による“爆買い”といった日本への影響は限定的とみられています。 【写真を見る】外国人宿泊者数コロナ前の水準超え 韓国インバウンド急増 中国春節“爆買い”は限定的 ■ソウル線増便…韓国インバウンド急増 (糸永記者)「大分空港に来ています。先ほどソウルからの便が到着しまして、大きな荷物を持った観光客でにぎわっています」 大分空港ではことし1月、大韓航空のソウル便がおよそ5年ぶりに復活したほか、格安航空会社のチェジュ航空も好調な搭乗率を受けて増便。あわせて週8往復になっています。 (韓国人観光客)「温泉に行きたい。子どもがいるのでハーモニーランドも行きます」「日本には来たことがあるが大分には初めて」「以前は福岡を経由して来ないといけなかったが直接行けるので便利」 大分県内でも外国人宿泊者数が急増していて、12月は10万5572人。月間で10万人を超えたのは初めてです。内訳は韓国が5万5023人、香港が1万7038人、台湾が1万2131人、タイが5723人、中国が5494人と続いています。 別府市にあるホテル「アマネク別府ゆらり」では開業した2021年と比べて、外国人宿泊客の数が5倍にまで伸びています。 (アマネク別府ゆらり・中澤亜澄さん)「70パーセント前後が海外のお客様です。特に韓国のお客様が多い。団体客ではタイやシンガポールのお客様も多くいる」 このホテルでは外国語を話せるスタッフを15人に増員したほか、館内の至るところに多言語表示を設置。そうした対応が旅行予約サイトの口コミで広がったことが海外客増加の一因とみています。稼働率も8割を超え、大きな恩恵につながっていると歓迎します。