Fリーグ最後の一戦で“逆転残留”ならず。北海道・室田祐希がチームに残した唯一のメッセージ。「言わずとも、感じてほしい」【Fリーグディビジョン1・2入替戦|ミックス/エスポラーダ北海道vsヴォスクオーレ仙台】
2月18日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2023-2024ディビジョン1・2入替戦の第2戦が行われ、エスポラーダ北海道とヴォスクオーレ仙台が対戦。北海道は1-4で敗れ、F2降格が決定した。 第1戦で2-3で敗れ、北海道が残留するには「勝利」しか道がなくなった運命の第2戦。 前日とは変わって、安定した守備と本来チームがもつ攻撃力の高さで試合を優位に進めるも、続くのは惜しいシーンばかり。 逆に少ないチャンスから先制点を奪われ不穏な空気が流れるなか、第1ピリオド残り1秒で仙台のゴールを割ったのは、ファンタジスタ・室田祐希だった。 現役引退を表明している、エースの渾身の一発。 ここから反撃開始かと思われたが、チームは残り20分で1点も追加点を生み出せず。 24本のシュートで4点を決めた仙台と、44本のシュートを打ち、1点で終わった北海道。 残酷にも、両者の“差”は数字にも顕著に現れた。 「僕から言うことは、なにもない」 無念の敗戦後、ようやく絞り出したこの一言が、最後のFリーグでの試合を終えたエースからの精一杯のメッセージだった。
この結果や試合で、何を感じられるかは個人次第
──今季で引退となりますが、リーグ戦では現役最後のこの試合を振り返って。 降格が決まってしまい、終わり方は悪かったですけど、自分自身はやり切ったので後悔はないです。 ──監督やキャプテンは、年間をとおして決め切る力が足りなかったと話していましたが、室田選手としてはどんなところに課題を感じていましたか? その2人が言っているとおりだと思います。決めなきゃ勝てないっす。 ──昨日の試合後「もっと危機感をもって臨んでほしい」という話がありましたが、第1戦と第2戦でのチームの雰囲気や若手の表情など、違いを感じたところはありましたか? どうですかね……。今日は自分のことで精一杯だったので、そこはちょっとわからないですね。 ──前半の最後は素晴らしいゴールがありましたが、狙いどおり? いいボールが来たので、決めるだけでした。 ──チームに残って、来季F2で戦う選手たちに伝えたいことは。 特にないです。 ──若手に対しても? ないですね。というか、なにを言うでもなく感じてほしいです。この結果や試合でなにを感じられるかは個人次第なので。僕から言うことはないです。 ──言わずとも感じ取れないなら、もうそれまでかなということ? そうですね。僕も今日は気持ちを出して、「ディフェンスからやろう」という気持ちでやっていました。そこから勢いに乗れなかったことが敗因だと思いますし、誰も決められなかったらそれは負けるよな、と。終わったあとは、悔しいと言うよりも「そりゃそうだよな」って。あれだけチャンス作って、点を決められないならこの結果になるよなというのが、率直な気持ちです。
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