【大分】七草がゆで長寿願う “健康寿命”首位奪還のカギは?
大分朝日放送
1月7日は七草の日です。 大分市の神社で健康長寿を願って七草がゆが振る舞われました。 大分県護国神社では、朝早くから県産のセリやナズナなど春の七草を使った七草がゆ300食が準備されました。 作っている人 「健康で1年過ごされますようにという思いを込めて配っています」 七草がゆを食べると正月の料理で疲れた胃腸を休め、1年を健康に過ごすことができるとされていて、7日は境内に多くの参拝客が並んでいました。 参拝客 「元気で楽しくいい年にしたい」 「家族も自分も健康で1年過ごしたい」 「高校受験に受かりたい」 七草がゆを食べて健康に長生きしたいもの。 しかし、大分県が全国1位を誇っていた健康寿命は最新の調査でトップを陥落。 大幅に順位を下げてしまいました。 その理由と、首位奪還のための今後の対策とは。 健康に長生きできるよう願いを込めながら七草がゆを食べた方もいらっしゃると思います。 一方で、首位から陥落してしまった“健康寿命日本一”の大分県、その復活のカギを見ていきます。 大分は“健康寿命”の優良県で力を入れて取り組んでいるんです。 そもそも、健康寿命とは健康上問題のない状態で日常生活を送ることができる期間のことです。 厚生労働省が調査している健康寿命の推移をみると、大分県は2016年には男女それぞれ36位と12位でしたが前回2019年の調査では男性1位、女性も4位に躍進しました。 しかし、2024年末に公表された最新の調査、2022年のデータですが、男性は25位、女性は10位と順位を下げてしまいました。 男性はだいたい1歳健康寿命が短くなってはいますがこの1歳で24位も順位が落ちていてなかなか僅差の闘いなんですね。 この結果について県健康増進室の担当者は「今回はコロナ禍の影響が大きいと見ている。 「通いの場」の参加率下落が理由ではないかと分析しています。 その「通いの場」というのは高齢者を中心に地域の人が集まり運動や交流をする場です。 参加率がコロナで下がったとはいっても大分県は11年連続で全国1位の参加率と優秀なんです。 なぜ皆、通いの場に行くのか、週に1度通うという101歳の竹田市の眞田松子さんは「皆の顔を見るのを楽しみに体操に行く話をするのも楽しい」と生きがいの一つだと話していました。 日本一の奪還なるか、そのカギは通いの場の魅力を高めることにありそうです。 大分市佐賀関の通いの場「ふれあいカフェ」では2024年10月からeスポーツを導入しています。 これは県の介護予防の事業で、補助金を一部使って機材を購入しています。 集まった地域の高齢者は車を運転するゲームや音楽に合わせて太鼓を叩くゲームを楽しんでいます。 車を運転するゲームは特に男性人気が高いらしい、eスポーツは孫との会話のきっかけや足腰が悪く身体を動かすことが難しい人も地域に参加し交流することができるということで県としても今後広めていきたいとしています。 健康寿命について県の担当者は「次、3年後に発表されるときには男女そろって1位に返り咲きできるよう取り組みを続けたい」と意気込みを語っていました。