ラグビー日本代表SH・斎藤直人

　ラグビー日本代表のSH斎藤直人（26）がフランス1部トゥールーズと契約合意したことが1日、分かった。近く正式発表される。関係者によると、移籍交渉期限となる6月末ぎりぎりまで交渉を続けたという。桜の戦士が、リーグ最多23回の優勝を誇る強豪で新たな一歩を踏み出す。 　巧みな配球だけでなく、ランやトライへの嗅覚も持ち味とする斎藤は桐蔭学園、早大を経て20年にサントリー（現東京SG）に入団。日本代表として昨秋のW杯フランス大会でも活躍した。海外移籍を目指し、今季限りで東京SGを退団。6月末の期限ぎりぎりまで交渉を続けていた。 　トゥールーズはSHアントワーヌ・デュポンやSOロマン・ヌタマックらフランス代表選手を擁し、今季リーグ戦を制した。斎藤は今後、デュポンとのポジション争いやヌタマックとのハーフ団結成が期待される。フランス1部ボルドーには、東京SGでチームメートだったNo・8テビタ・タタフも在籍しており、マッチアップも注目だ。 　フランス南部にあるトゥールズは熱狂的ファンが多く“ラグビーの街”として知られる。昨秋のW杯では日本代表が1次リーグ2試合を戦った都市。大会期間中のベースキャンプ地で、トゥールーズのホームスタジアム「エルネスト・ワロン」を練習会場として使用した。縁がある新天地で海外挑戦をスタートさせる。 　◇斎藤　直人（さいとう・なおと）1997年（平9）8月26日生まれ、横浜市出身の26歳。桐蔭学園―早大を経て20年にサントリー（現東京SG）入団。父親の影響で3歳からラグビーを始める。並行して4歳から水泳に8年間、サッカーは10年間打ち込んだ。高校と大学では主将を務めた。愛犬ランを溺愛。チョコレートが好物で梅干しが苦手。ポジションはSH。代表通算キャップ20。1メートル65、73キロ。