「富山湾の宝石」シロエビが“記録的不漁”に 一部メニュー値上げも 専門家“地震の影響懸念”か
記録的な不漁に調査を行う専門家は 富山県水産研究所 海洋資源課 三箇真弘さん 「能登半島地震の影響が懸念されております。海底地滑りにより、底付近に生息するアミ類が減少すれば、それを捕食するシロエビに影響を与えることも、もしかしたら考えられるかもしれません」
シロエビが多く生息する富山湾。しかし、地震によって、富山湾の海底にある渓谷の斜面が、広範囲に崩壊。その影響により、シロエビの餌となるプランクトンが少なくなるなど、環境が変わった可能性があるといいます。 富山県水産研究所 海洋資源課 三箇真弘さん 「4月だけでは、シーズン全体の状況について把握することが難しい。調査も今後、実施予定ですので、そういった調査を通して、地震の影響を慎重に判断していきたいと考えています」 ◇ 不漁で苦しむなか、都内の企業では、ある動きが。 シロエビの殻などを低温で揚げたチップスを、富山県にあるシロエビの加工メーカーと共に開発したといいますが… オイシックス・ラ・大地グリーン戦略室 東海林園子室長 「(加工メーカーから)殻の供給ができないかもしれない、という一報をいただいた」 先週、その加工メーカーから届いた、悲痛な叫び。
そこで、富山県内の加工業などの復興を目的とした、1つの商品につき50円の寄付を行う支援をスタートしたのです。(※白海老チップス 235円) オイシックス・ラ・大地グリーン戦略室 東海林園子室長 「今まで一緒に歩んできた生産者のために、“何かできないか”ということで、みんなで相談をして、寄付付きの支援をさせていただいています」 「昨年まで生産者が大事に用意していた分で、(商品を作り)できるだけ寄付を返して、海の保全やシロエビが絶えないような、環境活動を提案できればいいなと」 ◇ 富山県水産研究所は、今月上旬にシロエビを採取し、生育状況などの調査を行うということです。