船橋~鎌ヶ谷~柏 “地獄渋滞”の千葉の南北道路「船取線」4車線化いつ完成? 狭くて抜け道無し「船橋我孫子線」拡幅計画は今どうなっているのか
船橋~鎌ヶ谷~柏「唯一の南北道路」
千葉県西部を南北につらぬく道路はほぼ皆無で、あるとすれば県道8号「船橋我孫子線」、通称「船取線」「船取県道」です。 南船橋の国道357号「湾岸道路」から北上し、東武野田線の東側を並行しながら、船橋市・鎌ヶ谷市・柏市を経由して、最終的に我孫子市内まで抜けていきます。 大部分で旧態依然とした2車線道路のため、慢性的な渋滞になっています。拡幅計画はどうなっているのでしょうか。 【画像】えっ…!? これが「船橋我孫子線」混雑対策の計画状況です(30枚以上)
現時点で、船橋我孫子線のうち4車線化が完了しているのは、湾岸道路から、総武線をまたいだ先の駿河台交差点までの3km弱です。 そこから北は狭い2車線のまま。朝夕ラッシュを中心に、鎌ヶ谷市中心部に至るまで、断続的に長い渋滞区間が連なっています。 船橋~鎌ヶ谷~柏の3市を直結するルートながら、バイパス代わりの道路も無く、結局ここを通るしかないのが実情で、地元からは長年、船橋我孫子線の拡幅を望む声が上がっています。 何も計画が無いわけではありません。2020年に策定された、千葉県の最新の道路計画「千葉県道路整備プログラム」には、「整備を進める主な路線」として、船橋我孫子線の駿河台~馬込十字路交差点(木下街道。東武の馬込沢駅付近)の約4.5kmが指定されています。 とはいえ、他の区間が「事業延長」「完了目標」「全体事業費」など明記されているのに対し、船橋我孫子線は何も記載されていません。別記で「重要路線であり、順次、計画の具体化、着手が必要な路線」として取り扱われているだけの段階で、まだまだ具体的なことは何も進んでいないのです。 2024年に入り、1月に「京葉広域行政連絡協議会」が要望書を提出。船橋我孫子線の高根町までの交通状況について「主要な交差点周辺では日中の平均旅行速度が15km/h未満の状況にあります。 この国道県道の渋滞を避けるために通過車両が抜け道として市内の生活道路に流入し、生活道路の交通量を増大するなど、市民の日常生活や経済活動に支障をきたしている状況です」として、4車線化の実現を求めています。