新型コロナ破たん 5月は274件が判明(5月31日現在)
【負債額別】(負債1,000万円以上)
負債額が判明した9,267件の負債額別では、1千万円以上5千万円未満が最多の3,643件(構成比39.3%)、次いで1億円以上5億円未満が2,857件(同30.8%)、5千万円以上1億円未満が1,877件(同20.2%)、5億円以上10億円未満が473件(同5.1%)、10億円以上が417件(同4.4%)の順。 負債1億円未満が5,520件(同59.5%)と約6割を占める。一方、100億円以上の大型破たんも23件発生しており、小・零細企業から大企業まで経営破たんが広がっている。
【形態別】(負債1,000万円以上)
「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した9,101件の形態別では、破産が8,232件(構成比90.4%)で最多。次いで取引停止処分が348件(同3.8%)、民事再生法が265件(同2.9%)、特別清算が226件、内整理が23件、会社更生法が7件と続く。 「新型コロナ」関連倒産の9割超を消滅型の破産が占め、再建型の会社更生法と民事再生法の合計は約3%にとどまる。業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージがとどめを刺すかたちで脱落するケースが大半。 先行きのめどが立たず、再建型の選択が難しいことが浮き彫りとなっている。
【従業員数別】(負債1,000万円以上)
「新型コロナ」関連破たんのうち、従業員数(正社員)が判明した9,111件の従業員数の合計は7万9,213人にのぼった。平均すると1社あたり約9人となる。 9,111件の内訳では従業員5人未満が5,501件(構成比60.3%)と、6割を占めた。次いで、5人以上10人未満が1,707件(同18.7%)、10人以上20人未満が1,052件(同11.5%)と続き、従業員数が少ない小規模事業者に、新型コロナ破たんが集中している。 また、従業員50人以上の破たんは2022年は上半期で24件で、下半期も31件判明した。2023年上半期は27件、下半期は39件、2024年はこれまで26件判明している。