センバツ高校野球 中央学院×宇治山田商 2回戦展望 /三重
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で宇治山田商は大会第7日、第3試合(午後2時開始予定)で中央学院(千葉)と対戦する。23日は天候不良で計3試合が順延されたため、25日以降に持ち越された。2回戦に向けて、村田治樹監督(53)と中央学院・相馬幸樹監督(44)のそれぞれに、試合の展望を聞いた。【構成・原諒馬】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇宇治山田商・村田監督 点を与えず接戦に/中央学院・相馬監督 先制点を取りたい ――相手校の印象は。 村田監督 バランスが取れていて、レベルが高い。颯佐心汰(さっさここた)選手(3年)ら好投手が3人いて、走れる選手も多い。 相馬監督 三重県の伝統校。攻撃面のバリエーションが豊富で、工夫された戦術があると感じる。 ――相手校の警戒する要素は。 村田監督 ストライクを見送らずに思い切って振ってくる。特定の選手がどうかではなく、各選手を丁寧に打ち取っていかないといけない。 相馬監督 たくさんの投手がいるので、まずはどう攻略できるかが鍵になる。投手陣はまとまったフォームで投げ込んでいる印象がある。 ――今大会から新基準バットが導入されたが、初戦に影響はあったか。 村田監督 新基準のバットを3年生は入学時から練習で使ってきているので、感覚はある。低い打球をしっかり打つことと、選球眼がより大事になってきた。 相馬監督 昨秋の終わりから(新バットで)やっていて、以前の(バットの)残像を消しながらやっている。ただ振り回すのではなく、タイミングやポイントを自分たちで感じながらやっていれば、それほど変わらない。 ――理想の展開は。 村田監督 接戦に持ち込みたいので、点を与えないようにしたい。各回の相手の先頭打者をしっかりと打ち取れるように、四球を恐れずにボールを投げ込んでいきたい。 相馬監督 先制点を取りたい。そこから自分たちの野球ができれば。二塁手の中村研心(3年)が初戦で波に乗れていなかったので、彼が頑張ってくれるとさらに厚みが増してくると思う。 ――試合への意気込みは。 村田監督 (相手は)小技も使い、各選手の能力もある。うちの選手がひるまず、最後までやれることをやりきれるかが楽しみだ。 相馬監督 千葉県の代表として、とにかく1戦でも多く勝つのが使命。うちの野球をしっかりして、(勝つ)確率が上がればいい。 〔三重版〕