福島県双葉町に建設の大型ホテル 2026年3月開業目指す
大和ハウスの子会社「大和ライフネクスト」が福島県双葉町の中野地区復興産業拠点に建設する大型ホテルは、2026(令和8)年3月の開業を目指す。今年9月に着工し、2026年1月に完成する計画。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故関連の蔵書などを集めた図書館を設け、複合災害の記憶と教訓を後世に伝える。26日、建設予定地で地鎮祭が行われ、関係者が無事の完成を祈った。 東日本大震災・原子力災害伝承館北側の敷地約2・3ヘクタールに新設する。名称は「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」。5階建てで、ダブルやツインの客室100室を設ける。ホープツーリズムで被災地を訪れるインバウンド(訪日客)を含む観光客の利用を想定している。 レストランや地場産品を扱うショップも置き、宿泊者以外も立ち寄れるようにする。図書館は数千冊を収蔵する方向。浜通り最大級となる約300人が収容できるカンファレンス(会議室)を備え、国際会議の誘致も見込む。
地鎮祭では竹林桂太朗社長らが玉串をささげた。終了後、竹林社長は「この地にしっかりと根ざし、明るい未来を感じてもらえる場所にしたい」と決意した。伊沢史朗町長は「双葉の復興の現状を見てもらうことができる大きな施設になる」と期待した。