メジャーOB最高齢の元ヤンキース投手シャロックさんが100歳の誕生日迎える
1950年代、ヤンキースとオリオールズで58試合に登板した左腕のアート・シャロックさんが25日(日本時間26日)、米カリフォルニア州ソノマの高齢者向け住宅施設で100歳の誕生日を迎え、家族や友人とともに節目を祝ったと米大リーグ公式サイトが伝えた。 シャロックさんの現役時代の記念品が展示され、野球ボールにサインをし、ヤンキースのユニホームを着て記念写真を撮った。 「素晴らしい時代だった」とシャロックさんは、3度のワールドシリーズ優勝を経験したヤンキース時代について語った。「100歳なるなんて信じられないが、自分の人生を振り返ると感謝にたえません」 シャロックさんは1924年4月25日、ゴールデンゲートブリッジから約9マイル北にある米カリフォルニア州ミルバレーで生まれ、1942年に高校を卒業した後海軍に入隊。彼は通信士として過ごし、硫黄島や沖縄への侵攻を含む戦果で11個の従軍星章を獲得した。 1946年に除隊したシャロックさんは、その夏にサンフランシスコでセミプロとしてプレーし、その後ドジャースと契約。1947年の春季トレーニングをハバナのクラブで過ごし、あの黒人選手の草分けであるジャッキー・ロビンソンらとともに3Aモントリオール・ロイヤルズ傘下のクラブでトレーニングを行った。 1951年7月にヤンキース移籍し7月16日タイガース戦でメジャーデビュー。その時にマイナー落ちしたのが通算536本塁打を放って野球殿堂入りを果たすミッキー・マントル。その後マントルと仲良しになったという。 1951年から1954年にヤンキースに在籍し28試合(先発8試合)に登板。1955年4月にオリオールズに移籍し30試合に登板したのを最後にメジャーの舞台から姿を消し、通算6勝7敗。通算11本の本塁打を許し、最後の1本は偶然にもマントルに打たれた。「彼は私に対してモンスターホームランを打って、塁を回りながら笑顔を見せていた」と話していた。 シャロックさんは2022年7月にジョージ・エルダーが死去したため、メジャーOBで存命最高齢となっていた。
報知新聞社