【丁寧に作るごちそうレシピ】わかめたっぷりのっけうどん 磯の香りに濃厚ないりこ出汁が合う!
のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。 絶品 “のっけごはん” レシピ(全31品)の画像を一気見! きょうの当番は、白央さん。
vol.79 わかめたっぷりのっけうどん
時折、ドサッとわかめをのっけたうどんが食べたくなります。食べたくなる、という軽い感じではなく「欲する・求める」ぐらいの強い気持ち、強い愛。そんな日があるんですよ、私。わかめうどんに関しては。 わかめ独特の磯の香りには、濃厚ないりこだしを合わせたい。めんつゆやうどんつゆの素でも充分ですけど、今回は出汁からひいて作る手間ひまバージョンを書いておきます。ちょっと贅沢に作りましょうか。 ■材料(作りやすい分量) ・乾燥わかめ:5~6g程度 ・いりこ:15g ・だし昆布:8cm角 ・うどん:1玉 ・水:800ml ・酒:大さじ1と1/2 ・薄口醬油:大さじ1と1/2 ・塩:少々 ・ねぎ、なると:お好みで ■作り方 (1) 容器にいりこと昆布、水を入れて、冷蔵庫でひと晩(8時間程度)おき、出汁をひく。 (2) いりこと昆布は取り出して、鍋に(1)、酒、薄口醤油を加えて沸かし、塩で味を調える。 (3) 乾燥わかめをパッケージの表示にしたがって戻し、水気を切っておく。うどんをゆでる。 (4) 器にうどん、つゆを入れて、わかめをのせる。 わかめは今回、三重県鳥羽産の新物を使っています。香りと歯ざわり、とてもいい。私は東北育ち、三陸産のわかめが長らくなじみのものでしたが、やっぱり個性が違いますね。一概には言えないけど、三陸は逞しく、鳥羽は繊細な感じがします。どちらもそれぞれのおいしさ。 しかし昨日のカツオとカレー風味をあわせるのっけごはんはうまそうだった……。しらいさんのカツオ愛の深さも思います。今度カツオ料理飲み会、やりましょー。 おいしいもののっけ隊(隊員2名) 白央篤司(はくおう あつし) 「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。 しらいのりこ お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
白央篤司