大阪北部地震6年「みんなが助かる」防災、考える64のきっかけ…地震経験の児童らがまとめる
原稿は6年生の児童60人が夏休みに書いた。「やってみた、体験したことを書いた方が子供らしい話になる」。関西大社会安全学部の河田恵昭特任教授のアドバイスを受け、何度も書き直した。昨年10~11月にクラウドファンディングで費用を募ると目標額を上回る約112万円が集まり今年2月、「やってみた! いのちを守る64の防災活動」(さくら社)の出版にこぎつけた。
ペットボトルの水で手洗いする際の節水法など児童が自ら考え、実践した防災対策64例を紹介、専門家らへのインタビューや寄稿なども加えた。指導にあたった関西大学初等部の石井芳生教諭と堀力斗教諭は「児童たちの強い思いが出版を実現させた。大学側の協力も得られたことは今後につながっていくのでは」と話す。
原田さんは「地震はいつ起こるかわからない。対策をしたい」。西平さんも「6年前はパニックになって何もできなかった。この本には防災について考えるきっかけが64詰まっているので、参考にしてもらえれば」と話した。(格清政典)